2007/6/6

蛇イチゴ  映画

 昨年のベストテンの上位に位置した「ゆれる」の西川美和監督のデビュー作(2002年作品)。
 「ゆれる」も良かったがこれも面白い。こちらの話の方がむしろ恐い。平穏な家庭が、実はいとも簡単に崩壊していく様がリアルに時にコミカルに描かれます。

 真面目一方の父親がリストラに合い、それを家族に隠すために、ウソを重ね、あげくに借金まみれになってしまっていた‥。家にはボケ老人。娘は結婚相手を紹介に家につれてくる。一見平凡で、慎ましやかな生活ながら平穏に暮らしている家族が、今まで溜めていたウソ(借金)が表面化することでいとも簡単に崩壊していく。そこに勘当したはずの息子が帰ってくる‥。

 見ていて思わず「あるある」と思ってしまいます。例えば介護をする嫁の表情とか(大谷直子、ボケの舅の世話をしている)、家に結婚相手を連れてきたときの反応とか(つみきみほが交際相手を連れてくる)。見ていて実生活で思い当たることがいろいろと出てくるのです(つみきみほの結婚相手は、いたって普通の人という感じで普通の反応の恐さが良く出ている)。それでいつもの日常だと思えたことが、アッいう間に壊れていく。自分自身の日常もそんなかも、と思ってしまいます。日常にはいつも地獄の淵がポッカリ空いていることに気づかされます。

 ラストに出てくる「蛇イチゴ」は、現実なんて欺瞞にだらけで、それでもそのなかに実は真実がちりばめられていると言っているのか。その象徴が「蛇イチゴ」。余韻を感じさせ、いろいろと考えさせられる終り方。

 宮迫は、軽さもいいが時おり無表情になる不気味さがいいです。ボケ老人の舅役の笑福亭松之助もいい味出しています。つみきみほもいつまでも若くで驚きでした。母親役の大谷直子の開き直る恐さ、父親役の平泉成がなんとも哀れ。芸達者に面白いシナリオ、ちゃんとした演出で、見ていて心地がいい映画でした。でも内容は、ちょっと恐い‥。

☆☆☆
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2007/6/9  16:24

投稿者:小松 正明

林様、メールありがとうございます!
つみきみほは、私も「花のあすか組」(崔洋一監督)以来ファンです。美少女タイプで、私もクラスにこんな子いたなって思いました。私の場合は林さんと違い片思いで、いつも遠くから眺めているだけでしたが。遠い昔の話ですが‥。

2007/6/7  13:04

投稿者:林昌裕

ブログを見てビックリしたのですが、つみきみほがまだ出ているのですか。それも娘役で映画の内容より驚きです。この人を見ると胸が痛むのです。昔のつきあっていた子にそっくりなのです。テレビに出て来なくなったので。もうとっくに引退したのかと思っていたからです。でもこの人が見たい。昔の彼女はとっくにオバサンになっているはずですから。懐かしい。

2007/6/7  5:11

投稿者:小松 正明

今日ですね。八岐大蛇にならぬよう、シンデレラ時間を守りたいと思ってはいるのですが…。
宜しくお願いします!

2007/6/6  21:01

投稿者:nojinoji

明日も蛇並に飲んで、イチゴの様に飲まれるデあります!

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