2007/6/10

時をかける少女  映画

 あの大林宣彦版ではなく、昨年作られたアニメ版。
 筒井康隆を原作にしていますが、まったくのオリジナルといえるストーリー。評判も上々で今年の日本アカデミー賞のアニメ部門で賞をとったとか。

 期待が大きかったせいか、期待ほどではありませんでした。普通に面白い作品。舞台を現代に置き換えて、配役もガラっと変わっています。ヒロイン性格がぐっと明るくなり、原作の三角関係は薄れて、今ふうに片思いがの連鎖するストーリー。すこしダラダラした展開ですが、高校時代の雰囲気がうまく出ていてなかなか楽しめました。

 ただ、ヒロインの反応や画のタッチが「ジブリ」風だったり、家族の反応などが大林版を彷彿させ、なんとなく既視感があるのです。まさかテーマどおりデジャヴ感覚が狙いだとは思えませんが。結局それらの作品(ジブリ「おもいでぽろぽろ」、大林版「時をかける少女」)と比較してしまうと‥‥残念ながら弱い。
 人物の動きは、製作会社のマッドハウスらしい躍動感があり、なめらかで素晴しいのですが、それも先輩作品今敏の「千年女優」と比較してしまい、やはり軍配は‥「千年女優」。
 できはそんなに悪くはないのですが、結局、作品密度がそれらと比較して軽い。
(未来から来た青年の動機もイマイチ軽い)
 そういえば、芳山和子(原作のヒロイン)は、おばさんとしてヒロインをサポートしていました。続編的な設定になっているようです。

 でも、けなしてばかりですが、そこそこ気に入っています。
☆☆☆

 
(※駄作と言われた角川春樹監督「時をかける少女」(97年製作)も意外と気に入っています。ちなみにこの作品はラストでしっかり二人が出会って終わる!
 出来の良さの順は、1.大林版、2.アニメ版、3.角川監督版)
0



2007/6/28  10:49

投稿者:小松 正明

林様、コメントありがとうございます。
そうですね、過去に戻れれば‥と思います。
でも、戻れたら戻れたで、何かしら後悔することが起きるかもしれません。やはり「過去に戻れたら」と思うより、今をしっかり生きることが大事ですよね。なんて偉そうなことを書いてしまいましたが、この映画でもその辺がうまく出ていました。それは、過去の「時をかけるー」作品にはないこのアニメのオリジナルの思想でした。そう考えると考え方も進化しています。

確かにアニメ技術も作り手のセンスも進化しているように思います。

やっぱりこの映画は傑作かもしれません。

2007/6/28  1:42

投稿者:林昌裕

BSアニメ夜話でこの映画の話をしていました。私は映画もアニメも観ていないので・・。アニメ夜話を観てこれは面白いのではと思いました。元々時空を越える話は好きなのです。若い人たちに『やりたいと思った事は誰が何と言おうと、まずやってみることだ・・。失敗してもそれが経験になる・・・後でやっておけば良かったと後悔するよりよっぽど良い・・・』そんな話を自戒を込めて話す事があります。一度で良いから時空を超えて過去に戻れれば・・・。それにしても最近のアニメの技術力って凄いですね。主人公と叔母がお茶を入れながら話すシーンでカメラがゆっくりよってガラス越しに写真スタンドを映すシーンを観て思わず『凄い』と画面に向かって言っていました。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ