2008/5/2

サイドカーに犬  映画

 80年代の巨匠(私のなかでですが。)根岸吉太郎監督の「サイドカーに犬」を見ました。

 この映画は素直に映画として面白い。根岸監督、やはりうまいですね。前作「雪に願うこと」は、ちょっと古くささを感じさせましたが、今回は、ふわふわ感をうまく映像化している。この監督は劇的な設定より、日常の機微の積み重ねを丁寧に撮っていく手の題材が合っている気がします。代表作の「遠雷」もそうですが、この映画によく似ている「ウホッホ探検隊」や「永遠の1/2」は、日常の機微を丁寧に描いた傑作ですが、「絆」(刑事もの)は中途半端な作品でしたし、「雪に願うこと」もなんかそれこそ「願い」が臭かった気がする(この作品が好きな人にはごめんなさい)。

 「サイドカーに犬」は、他の監督が撮ったら、ダメだったというかこんな話、よく映画になったなあと思えるくらい映画にしずらい題材だと思う。小説ならありえるが、映画で成立させるなんて、たいしたものです。

 竹内結子は自然でいい。子役の女の子(松本花奈)もよかった。それに古田新太がいい!図太そうに見えてなかなか気が弱そうな、いい加減さがいい味でした。
 ラストの女の子がお父さん(古田新太)の胸を頭突きをするシーンは何とも泣けるシーン。父への抗議とも甘えとも取れるような「この曖昧さ」が根岸吉太郎映画の「醍醐味」だと思います。

 どうってことない映画ですが、いいですよ、この映画。
 ☆☆☆.5 。


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