2008/7/15

CHANGE  映画

 昨日、フジTV、キムタク主演の「CHANGE」が最終回でした。

 放映当初から興味深く見ていました。というのも、39年米国映画「スミス都へ行く」(監督フランク・キャプラ)だな、と思ったからです。「スミス都へ行く」でも、素人が政治の舞台にひょんなことから駆り出されて、政治の理想を実現して行く話です。いろんな障害をのりこえて。「スミス都へ行く」では、追い詰められた主人公が、議員特権を使って、延々と議場で演説をするのです。まさに米国の民主主義至上主義的な理想像が描かれた米国らしい映画です。

 それで、キムタクの「CHANGE」ではどうか。
 後半の流れは、今度は、やはり、同じ監督フランク・キャプラの「オペラハット」(37年)を思い出しました。仕事を通して、仄かな思いをいただいていた女性に裏切られ、自分はだまされたと感じて失意のなか‥。「オペラハット」では結局狂人扱いされ、誰もが見放すなかで愛する女性の力で立ち直ります‥。よく似ています。

 (もう一つ、、病気で倒れ、総理辞任へ、というのは、昨年の政治状況も取り込んでいる!)

 「スミス都へ行く」も「オペラハット」も大好きな映画です。この二つの映画にインスパイヤー(刺激を受けた?真似た?)されたのかどうかは分かりませんが、ところどころ似ています。それに文句を言うつもりは毛頭なく、それをどう料理するかが興味深かったのです。
 フランク・キャプラの映画の面白さは、ラストに「ミラクル」とも思える感動的な大逆転が用意されている点です。そんなところもどう展開して行くか、興味深かったのです。

 最終回は、今のTVドラマではありえない20数分の朝倉総理(キムタク)の演説シーンでした。内容は、簡単に言えば、「国民主権」を取り戻そう。そのためには、国民は積極的に政治に興味を持ち、選挙権をしっかり行使しよう、といういたってシンプルなあたり前にの話でした。そして最後に、辞任ではなく衆議院解散、総選挙を宣言するのです。これが今回の「ミラクル」、大逆転でした。
  
 ちょっと肩透かしでした。でもあまり現実離れしても視聴者は納得しないでしょう。その点、無難ではあるが、恋の成就と相まって、いい線だったのかもしれません。

 このドラマは、いろいろと今の政治状況を考えさせられる、上質なエンターテイメントだっと思います。とくにラストのあの演説は普通ない。あれこそ今のTVドラマの状況では「ミラクル」だったのかもしれません。そして「KY」と言われる空気を読めない人間をバカにする風潮に対する批判だったのかもしれません。真実、理想を貫くには「KY=空気を読めない」ことを恐れることこそ打破すべきだと。

 もとにしたかは、定かではありませんが、このドラマに感動された方は、フランク・キャプラの「スミス都へ行く」と「オペラ・ハット」も是非ご覧ください。感動的な「大逆転」に出会えます。

0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ