2010/4/30

「映画の巨人 ジョン・フォード」と「龍馬伝」  映画

 先日、NHKBS2で監督のピーター・ボグダノヴィッチが構成した「映画の巨人 ジョン・フォード」というドキュメンタリーがありました。生前のジョン・フォードをはじめ、イーストウッドやスピルバーグ、マーティン・スコセッシ、ジョン・ウェインなどのインタビューで構成されていて、なかなかマニアックな出来に感心しました。ナーレーションがオーソン・ウェルズなのです!オーソン・ウエルズは、ボグダノヴィッチの取材に答えて、尊敬する監督は?という問いに、「過去の偉大な監督たちだ。例えば、ジョン・フォード、ジョン・フォード、ジョン・フォード」と答えたことがあるくらいジョン・フォードを尊敬しているようです。

 ジョン・フォードは、サイレント時代から映画を撮っていて、本人曰く、トーキーよりサイレントのほうが難しいと語っていました。たしかに台詞で説明できるトーキーと、アクションのみで語るサイレントと比較して考えれば当たり前ですが、ここにやはり、ジョン・フォードの凄さがあるようです。
 ジョン・フォード映画は,影の使い方や役者の動かし方、西部のまちなみや酒場での人々の動き、役者のなにげない動作などで、画だけで内容が伝わってくる。
 このころはプロデューサーに編集権があり、名作といわれいる映画でも、勝手に編集し直されたものもあるのですが(たとえば「荒野の決闘」など)、やはり監督ジョン・フォードの映画としてしか見えないのは、監督の意図とは違う編集をされていても、その映像そのものが、ジョン・フォードらしさがにじみ出ているからでしょう。それはやはりサイレントで培われた力だな、と改めて思いました。

 話は変わって、大河ドラマ「龍馬伝」。大変今までの大河ドラマと違って面白い。でもちょっと軽い。ジョン・フォードの時代の映画は書道で言うと、「楷書」だとすると、「龍馬伝」は、もう撮り方も映像の編集の仕方も、今どきの創作書道のように書きなぐっているような映像です。それもかなりいい味が出ていると思うのですが、ときどき見ていて、「ん??」と思う映像の撮り方で、ちょっと変じゃないの、と思う今日この頃です‥。
(古いヤツだとお思いでしょうが‥)
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