2010/5/13

「それでも恋するバルセロナ」  映画

 ウデイ・アレンの映画「それでも恋するバルセロナ」を見ました。

 「インテリア」あたりまで、好んで見ていましたが、最近とんとご無沙汰のウデイ・アレンでしたが、なかなか楽しめました。
 語り口滑らかで、編集のセンスもあり、スペイン風のノリノリの音楽で、うまいもんだと思いました。三角、四角関係で、男女のちょっとやばい話にもなりそうなのに、なんか軽快で、ちょっと楽しい。トリフォー映画風のみょ〜に冷静なナレーションが入ってきて、トリフォーばりに濃厚な血の出るような重たい男女関係が綴られると思いきや、なかなか軽いのです。

 出て来る登場人物も、以前同様のウデイ・アレン映画でよく扱われる芸術家関係で、芸術家に憧れながらなかなかなれない芸術家志望の女の子(スカーレット・ヨハンソン)とか、もう生まれたときから才能のある女性(ペネロ・ペクルス)とか、その逆の堅物の旦那とか、30年前と変わらないウデイアレンの登場人物ばかりだな、と思いました。

 これでアカデミー助演女優賞を取ったペネロペ・クルスですが、確かになかなかの存在感。私が一番感心したのは、そのキレかた。スカーレット・ヨハンソンが、画家(「ノーカントリー」の恐い殺人者を演じたハビエル・バルデムが、色気たっぷりの色男を演じています)とペネロペと三人で暮らしているのですが、その関係を解消すると言い出したときのペネロペのキレかたが恐い。
 このキレかたは、必見です。

 まあよく出来た恋愛喜劇でしたが、本人(ウデイ・アレン)が出ていなくて自虐的でないせいか、昔の作品(「アニーホール」、「マンハッタン」)のようなロマンチズムを感じる作品ではなくなっている気がしました。ちょっと残念。☆☆☆。


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