2010/10/11

映画三昧  映画

 昨日は、カミさんと子どもが旅行でいなかったので、朝から家で映画三昧。

 山田洋次監督の今年公開された「おとうと」、「のんちゃんののり弁」(09年緒方明監督・小西真奈美主演)、と昨年の話題作「沈まぬ太陽」。夕方の5時ぐらいまでかけて見ました。


 山田洋次の「おとうと」☆☆☆☆
 やはり名人芸です。映画ってこう作るんだな、と思いながら、映画のメインの内容とは別な画面のディテールを眺めながら思いました。それだけで面白い。

 ただ今回の映画は、私は鶴瓶版「男はつらいよ」かと思って見ていたら、喜劇のほうは、イマイチのりが悪い。鶴瓶の弟がしでかすことが見ていて楽しくないのです。前半の結婚式を台無しにするシーンは、「寅さん」でもありそうですが、これが、周囲がリアルな反応で、喜劇に昇華しない。このノリの悪さが、今回の山田洋次の狙いだったのでしょう。今回は寅さんみたいな大いに笑って最後にほろりというのとはちょっと違うのです。
 もっと深いというか、家族、兄弟とは?という、「家族」「故郷」系列の映画なんだな、と思いました。「寅さん」を現実に置き換えるとこんな深刻な映画になるんだな、と思いました。
 
 姪の名づけ親を「おとうと」の鉄郎(鶴瓶)にしたエピソードは、山田監督流の暖かさを感じさせる話で、その後のホスピスの話といい、山田監督が「おとうと」=「寅さん」の最後をやさしく看取ったような映画でした。

 吉永小百合が楷書のような演技で、異彩を放っているというか、やはり「スター」ですね。なんか際立っているのです。それが悪いわけではないのですが‥。鶴ベエは、幼児性がうまく出ていてよかったです。ただこの映画は笑いを期待すると肩透かしをくらいますが。


「のんちゃんののり弁」☆☆☆.5
 これが、またほどほど面白い。緒方明という監督は、今度、ルイ・マルの「死刑台のエレベーター」のリメイクをやるとかで、無謀なことをするもんだと思っていました。それでどんな監督か、と思い見ました。
 最近の若い監督はうまいですね。他愛のないこのお話を結構面白く、破綻なく作っています。主演の小西真奈美は、今までに見たことがないような自然な弾け方でよかったですし、倍賞美津子や岸部一徳もとてもうまく使っていました。すべての脇役がしっかり話のなかに定着しているので、見ていて安心感がありました。子役もよかったし。泣かせます。

 ちょっとリメイク版「死刑台のエレベーター」が期待できそう。私の好みの吉瀬美智子が出ていますし。

「沈まぬ太陽」☆☆☆.5
 3時間22分。長い映画でした。のわりには、飽きさせず見せましたが。

 この映画は、渡辺謙がプロデュースしたのかと思って見ていました。でも違ったようですが。そう思えるぐらい渡辺謙の映画でした。スター映画というべきか。それが悪いとは言っていません。どちらかというと成功しているいい映画だな、と思いました。
 この映画化にあたっては、日航がかなり圧力をかけたとか。実際この映画は誰が見ても日航の内部告発映画で、いかに日航という会社がダメだったかを描かれているのですから。
 映画として力もあり、大変面白い映画でした。日本もこんな映画ができるようになったのか、と感心しました。エンターテイメント性があり、社会性がある。それでしっかりスター映画としての顔も持っている。それで出来もまずまず。
 敵役の三浦友和なんて最高でしたし。それに翻弄される香川照之もよかったですし。渡辺謙の妻役の鈴木京香もよかった。




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