2010/11/11

「ゴールデンスランバー」  映画

 前から見たかった「ゴールデンスランバー」を見ました。期待大でした。

 ☆☆.5。

 ストーリーはあらずじを聞いただけで面白そう。キャストは、最近評判の堺雅人を中心に、現在の日本映画としては、人気、演技力とも高レベルの方々をそろえていますし。中村義洋監督も伊坂幸太郎の別の原作を以前映画化してそこそこ評判だったとのことで、また監督した「チームバチスタの栄光」も見ていて、そこそこの出来だったのは、私も確認済みでした。

 それで‥。なんかイマイチなのです。演出はソツがない。シナリオも、まあまあ。でも見ていて熱くなれない‥。

 ビートルスのアルバム「アビーロード」に入っている曲の「ゴールデンスランバー」を題名に冠しているほどだから、どうしてもあの名作「アビーロード」を意識してしまいます。あのアルバムのB面、「ゴールデンスランバー」も入っているB面はそれこそ打ち上げ花火の連続打ちのような快感を与えてくれるのですが、そんな映画をどこか期待してしまいました。打ち上げ花火は出てきますが‥。ちょっとちゃんと破裂しませんでした‥。映画のなかでは打ち上げ花火がしっかり破裂していましたが、見る側が破裂しません。しけたままでした。

 ビートルズのアルバム「アビーロード」はB面のメドレーは、打ち上げ花火の連続技のような趣。「ゴールデンスランバー」の原作者はこれを目指したんだろうと思います。中心となる曲「ゴールデンスランバー」は、なんと1分半ぐらいの曲です。そのあとも色んな曲がつづき‥、B面全体が一つの楽曲のようなかたちです。
 このアビーロードのB面は、ビートルズがもうほとんど分裂しかけていたなか、ひとりポールが録音を重ねて作り上げたとか。この辺のエピソードは、映画のなかでも劇団ひとりが語っていましたが。
 要は、ポールが仲間をもういちど集めたい、というメッセージがあったのかも、という気持ちが原作にあって、映画もそれをしっかり踏襲するはずだったと思うのですが、不発弾ゴロゴロ状態‥。

 結論として思ったのは、映画を作る人は、普通の人は作っちゃいけません、なんじゃないかと。
 やはりソツのない映画はつまらないのです。多分、この監督、シナリオも書けてるぐらいなんで、かなり優秀な助監督だったのでは?と思います。でも優秀な助監督は優秀な監督にはならないんですね。やはりなにかはみ出すものがないと、映画は動きださない、というのが私の結論です。そしてこの映画は、なんにもはみ出すものがない。残念ながら。

 というたわ言を言っている私こそ、平凡な普通の人である、というは、痛いほど自覚しているのですが‥。


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