2012/3/2

「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」  映画

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 そろそろ公開が終了しそうなので先週見てきました。けっこう巷では評判いいので見てみようと。

 監督の成島出は、「八日目の蝉」の評判はよかったようですが(未見ですが)、「ミッドナイトイーグル」は、イマイチでしたし、言ってみれば平凡な監督さんという印象。

 で、この映画ですが。‥‥‥。いたって平面的な映画でつまらない。まるで、人物評伝として本を読んだような印象。様々なエピソードは、まあ及第点というようなとりあえず無難な線です。

 なにが悪いか分かりませんが、面白くない。主役の役所広司はよかったですし、他の役者も佐藤純弥の「男たちの大和」のような感情過多な演技はなく、好感が持てるのですが、各シーン、エピソードがほとんど納まりが悪い。思わず「それで?」と聞きたくなる。エピソートが映像的に完結していないのです。ということはシナリオにも問題があるのかも知れません。オチとなる話が書けてないという点で。でもあまり書きすぎると臭くなるので、やはり演出の力不足だと思います。例えば、部下が対戦中なのに司令官山本が参謀と将棋を刺し始める。かなり意味のあるシーンのように思えるのですが、解釈は観客まかせのような演出。
 この題材で、木村大作が撮ったら(「剣岳 点の記」での監督としてほうですが)、まだ立体的な映画になったのでは?
と思います。家族のエピソードを見ていると比べてしまいます。

 CGの戦闘シーンも同様で、かなりいい出来なのですが、ロングショットで全体を見渡せるような映像で、客観的な映像で好感が持てるのですが、なんか醒めていて他人事のような調子なのです。

 シナリオはそれなりによかったと思います。役者もそこそこ。でも、なんかこじんまりした映画になりました。
 もっとやりようがあったのでは?と思います。演出面で。例えば、国会のシーン。答弁者だけのバストショットで終わっています。あれだけ戦闘シーンにCGを使ったのなら、国会のロングショットをCGで作り込むとかしたらいいのに。
 そういうセンスがないのかな、と思いました。

 というように、肝心なところがエラー続き、ボンミス続きで映画が終わっちゃったという感じですね。

 巷で言われているメディア(新聞社)の罪について初めて描いたと言われていますが、私自身、あまりドキッとしませんんでしたし、映画では描かなかっただけで、書物では昔から取り上げられている話ですし。とりたてて新しいとは思いませんでしたし、その辺も上っ面だけと言えばそんな感じの描き方でした。

 ☆☆(☆5個で満点)
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