2006/11/25

父親たちの星条旗  映画

 今評判の「父親たちの星条旗」をようやく劇場で見ました。

 クリント・イーストウッドは、映画監督としてどこまで進化するのか。
 凄い映画です。

 映画は、「硫黄島」(英語でも「イオウジマ」と言っていました)での日本軍が玉砕した米軍の戦いで、図らずも英雄に祭り上げられてしまった三人の若者の悲劇を淡々と描いていきます。

 戦争の悲劇を個の視点から描く。共同製作者に名を連ねているスピルバーグが今年「ミュンヘン」で同じように個の視点からテロリズムの悲劇を描いていましたが、個の視点を大切にしている点が、今を感じさせます。個対国の関係。とても刺激的でした。
 もうイデオロギー的な発想でなく、個の痛みや思いを大切にすることから、世界の平和を考える的なものをこの二人の「巨匠」の映画から感じます。私自身まだうまく考えが整理されていませんが。
 戦争という悪夢が、しっかり観客に伝わり、当時の状況がしっかり押さえられ、尚且つ、生の喜びを感じさせる映画でした。素晴しい。

 戦争シーンも「プライベートライアン」との比較すると、向こうの方が迫力あるのかもしれませんが(まるでスピルバーグがノリノリで撮ったような映像でしたが)、こちらの映画の方がむしろ映画上の構成としてしっかりコントロールされていることにイーストウッドの落ち着きを感じます。残虐シーンもギリギリのラインをしっかり見据えてたように思います。

 大変満足の映画でした。私の今年のベストワンです。☆☆☆☆☆  是非、劇場(映画館)で見ていただきたい作品です。

 同じクリント・イーストウッドが描く姉妹作(第二部)の日本軍から描く「硫黄島からの手紙」が12月公開されます。イーストウッドがどのように日本人を描くか、またイーストウッドの次回作としても期待大です。
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