スゴウで雨に降られてから、お天気が悪いです。早くも冬眠したくなってきた、笑
皆さん如何お過ごしですか。
9月27日のFNスゴウ最終戦は、霧雨が降って路面コンディションが不安定な上に、タイヤ交換のタイミングで大変面白いレースとなりました。
2位以下の順位争いはあったものの、チャンピオンはすでに確定していて、興味は少し薄れていたのですが、目の前を通過するマシンの挙動のナーバスさ、難しいタイヤ選択、微妙な路面に苦戦するドライバー達、一時も目を離せず珍しく真剣に見入ってしまった。恐らく今年一番の面白いレースだったと思う。
序盤にレインに換えた#32小暮、タイヤ交換無しの#2トレルイエ、チームメイトやライバルのタイムを見計らってピットインするマシンも、雨量の微妙な変動に翻弄される。スリックでもレインでも難しい、ジャストタイムのタイヤ交換が出来たのは、いったい誰だったのだろう。
序盤の雨スリックで走る#10塚越の速さは際立っていたが、スリックで最後まで走り続けた#2トレルイエは凄かった、後ろに殆どのマシンを従え、それでもレインタイヤに負けない程のスピードで走り続ける。抜けるだけの技量があるなら何時でもどうぞ、とでも云うかのよう。スピード差の無いマシンには並びかけるのがやっとの微妙なラインを、ズバリと抜いて行ったのは#8石浦#20平手あたり。#37大島は少してこずり、#7国本は暫くトレルイエの後方で、何度かトライしては諦め順位を下げた。経験や性格もあるだろうが、リスクを侵さず確実に、というところか。不運続きの今シーズンも最終戦で1ポイントを獲得、来年の活躍に繋がると期待したい。
F3はなんと云っても、チャンピオンを賭けた#36井口と#1エリクソンの攻防だ。1コーナーを見ていないので詳細は知らないが、周回毎に接近したり離れたりの2台の攻防は息詰まるものがあった。終盤SCの契機となった井口のスピンには、なんだ、またか、と思ったのは順当か。井口は速いし性格も良いらしいが、こんな風に大事な所で呆気なく期待を裏切るのはFCJの頃から変わらない。それでも来年のステップアップは決まっているのだろうな、少し気に入らない、笑
ラスト2周回を残してのSC明けから、マージンの無くなった#37国本弟と#12安田の2番手争い、Nクラスの#8小林#22千代の2位攻防が勃発、超スプリントの2周回、あと1周を凌げば攻めれば、順位が変わる。どちらが競り勝っても文句なし。とはいえ、ルーキー国本が3年目の安田を押さえ切れたならと思わず力が入ったが、リスタートで周回遅れに詰まったか、交わされてガッカリ、笑
チャンピオンを決めたエリクソン、今期の序盤は初マシン初コースの攻略に手間取ったか、井口・国本に先行を許すシーンも多かったが、テスト無しでの初コース・最終戦スゴウで、二日間全周回をミスなく全力アタックで走り続けたエリクソンの底力には感心した。レーサーなら勝ちにこだわるのは当たり前ではあっても、最後は意思の力がモノを云う。そんなことを改めて思った。
Nクラスチャンピオンと序盤から互角に競り合ったルーキー#8小林、前日の忿懣を晴らす意地の走りで2位表彰台をもぎ取った#22千代、今回から関口に代わり参戦した#18山本龍司は準備もテストもロクに無しのぶっつけ本番、それでいて一年走り続けて来たかのように5位フィニッシュ。土曜の予選でクラッシュ・ノータイムの最後尾から一気に上位へ競り上げたケイ・コッツォリーノ、マシントラブルか右に曲がらないマシンで最後まで走り続けた岩崎裕貴、TOMs勢のバトルに隠れてしまったが、沢山のドラマがあった。
レースは勝たなければ意味が無い。けれど無数のバトルのなかで、勝つために、どれだけの努力をしたか何をしたか、見忘れてはいけない。

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