先月のフジGT、ダンロップコーナーのアクシデントに関して、気になってたこと。
レース中、黄旗が何周回出てたのか、かなり長い間に思えたのに、事故車両がコースサイドのあの位置?と思って気になった。
あのシケインでリタイヤがあった場合、元々の本コースを横切り、エスケープゾーンを越えてコース外に車両を引き込まなければいけないから、グリーンの三角地帯に残されたのかと思うのだが、なんか釈然としなかった。
私は幸か不幸か、自走可能な車両事故の経験しかないので、足回りの大破した車両の撤去について、あまり知識がない。
モテギなどで、コースアウトした車両を撤去する場面では、大体牽引フックにロープを掛けて引き込む。これはクルマのダメージが少ない場合はよいが、足回りが壊れて動かない場合は難しい。筑波サーキットでは、TボーンクラッシュのVitzが、フォークリフトで横抱きにされて運ばれてきたことがある。軽量なら良いが、GT車両は難しいだろう。
一番現実的なのは、クレーン+積載車だろうか。フジでもクレーン車がコースサイドに待機しているのを見た記憶がある。
クレーンで吊り上げ、積車に乗せる作業というのは、時間にしたらどれ程掛かるだろう。その作業を、レース中のコースサイドで行なうことは可能なのか?だ。
クレーンで吊るということは、約1トンの車両が宙に浮く、ということ。黄旗区間とはいえ、脇をレーススピード−αで通過する車両が頻っきりなしの状況で、それは安全と云えるのかどうか。
一般道なら、一時通行止めだろうか。もし通過出来たとしても、徐行かな?どんな切っ掛けでアームが振れ、通過中の車両に接触するとも限らない。と考えると、やはりレース継続中のクレーンは難しいだろう。場所がシケインでなければまだ可能かもしれないが、どうだろうか。
クルマ関係のお仕事をしている友人によると、車高を目一杯下げている競技用車両には、フォークリフトや牽引は難しいのではないかとのこと、クレーンがやはり一番の方法らしい。一般的に作業は
『箱車の場合は左右の天井のロールバーに枕木などを使い、吊り上げます。昔はこの方法ではボディが歪むなどで嫌っていました。最近はボディやロールバーが丈夫になっているからでしょうか。』とのこと
作業そのものは、熟練が必要かも知れないが、さして困難では無いようだ。やはり、安全保守の問題かな。あと時間的な問題。
#43の新田選手の脱出には時間を要したらしいが、身体は無事とのこと、善かった。#62の柴原選手は失格のうえ罰金50万円の裁定を受け、オートポリスは謹慎するらしい。
黄旗原因となり、相手車両とドライバーにダメージを与えたとはいえ、裁定を受けたのだから謹慎の必要はないのではと思うが、心情的には辛いだろう。
少なくとも、経験を積んだプロのドライバーが、いくら追突されて熱くなったとしても、後方(対向車?)確認を怠り発進するとは考えにくい。メカニカルトラブルが最悪のタイミングで起きたのだと思いたい。今回のアクシデントは残念ではあるが、失ったポイントを数えても仕方がないと割り切ろう。
今週末は、いよいよ第7戦オートポリス。いろんな意味で、ドキドキです。

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