12月23日、鈴鹿。夜半も降り続いた雨は、明け方には小降りに、7時過ぎにサーキットに着いた頃には止んだ。しかし路面はしっかりウェット。8時からの予選、1レグA・Bグループはレインタイヤ、Cグループのコースイン頃にはラインが白く浮き上がるもコースエンドや日影はまだ濡れていて、やっぱりレインタイヤか。グリッドにマシンが並ぶ頃、いきなり1コーナー上空の雲が切れ太陽がのぞく。グリッドに整列するマシンに陽射しが当たりキラキラと眩しい、なんの兆しかちょっと感動する。
予選の出だしはやはりSFJが速い、FJ1600も前半にタイムを出したゼッケンが最後まで残る。最終コーナーから綺麗にマシンをスライドさせてスピードを乗せ、ストレートを駆け抜けるマシン達、タイムが出そうか出なそうか、何となく見分けが付くのが面白い。1コーナーから2コーナー、S字の進入で遅いマシンに引っ掛かるともったいない。そのままS字で2台3台が前に後ろに競り合うさまは、グラスタから眺めるかぎりは面白いが。デグナーから逆バンク・ショートカットへ続くポジション取りはかなり熾烈だ。最終コーナーを3回転しながら下ってストレートを何事もなかったように通過する#39野間、タイムは2番手と速いのだがちょっと怖い。関東のFJ1600ではベテランだがSFJでは初参戦、鈴鹿の経験はあるのかな?
予選が進むにつれ路面は徐々に乾いてきて、最初のAグループトップ鈴鹿チャンプ#12塚田の青いWESTの03.981、Bは黒いRDの#7大野浩太郎が02.297、Cは#38澤紀彦の02.257、とタイムが上がる。FJ1600もAのトップはもてぎの#56仁木04.182、B筑波の#83秦野03.860、C筑波#90磯貝03.641と上がっている。東のドライのレコードは確かSFJで55秒台前半、スリックになるタイミングは何時だろう。
1レグA、スタートで塚田を交わした#39野間がそのままトップ。FJも#71北野が#56仁木#85小山田を交わしてトップ。次いで#84阿知波、なかなか難しい。
1レグB、スタートで3番手FJ#83秦野が2列目から中央突破、スタートが苦手?なSFJ#22松本を交わし、SFJ#7大野に続き2番手で1コーナーに突っ込んでいく、1周でSFJに交わされてくるがなかなかのパフォーマンス。後半は富士の#20藤田とバトルをなんとか凌いでクラストップを守る。SFJ#22松本、9周目に#7大野を交わしてトップに浮上。予選5番手タイムだったもてぎの#18森下はペナルティで最後尾から、周回毎に順位をあげ#1吉田#47高橋#10前根らを攻略し10番手でチェッカーを受けるが、黄旗追い越しで再びペナルティ降格。2レグ進出ならず、敗者復活戦へ。勿体ないというかなんというか。
1レグC、#43奈良はスタートが今ひとつ。トップから先行する#38澤を後半8周目に仕留めてやっとトップ。スタートで加速良くFJ#90磯貝がSFJ2台を交わして3番手、SFJの後ろに#69松尾も12番手からジャンプアップ、5周目のストレートでSFJに交わされた#90、続くFJ#69を凌ぎ切れず最終ラップに抜かれて7番手。
ストレートが速いSFJだが、S字からのコーナーではFJに煽られぎみ。SFJの方が速いのは確かだが、何とも混走だと分かりにくい。やはりクラスを分けて走らせて欲しい。来年はSFJの台数も増えるだろう。20台を越えるなら単独で別走にして貰えないか。FJが60台を切っている現状なら、1レグ2グループと敗者復活戦、2レグはセミファイナルでも良いのではないか。などと思う。
1レグの敗者復活戦は荒れ模様。いつもの事と言って良いのかどうか。面白いとはいえ鈴鹿って、いっつもこんななんだろうか、とちょっと思う。

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