2月22日の金曜日、午後から筑波サーキットで今年デビューするドライバーを集めてFJの模擬レースがありました。これは、今年デビューするFJドライバーを対象に、筑波サーキットとダンロップが主催するレース形式の走行会だそうです。筑波での実際のレースに準じた手続きを体験して、一日の流れや手順を確認してもらい、手間取らずにスムーズにレース進行が出来るように、と企画されたものらしいです。
サーキット自体が狭く、一度アクシデントが生じると、タイスケが大きく混乱する可能性があることや、予選の出走順がタイム順であることとか、イワユル筑波ルールというものもあります。レースウイークの朝からレースが終了し、正式表彰までの流れを理解して貰うことが目的で、ブリーフィングや予選に準じたタイム計測も、グリッド付けからチェッカーまで、さらに表彰式も本物のレースと同じように行われます。言わば2008FJ筑波シリーズ・オープン戦とでもいうもの。
このレース形式の走行会で、今年の大勢の予想はちょっと難しいですが、現段階のある程度の実力を推し量ることは可能かも知れません。初顔合わせとなる選手もいたり、昨年度のチャンピオンマシンの今年のタイムも気になります。さらに本番のレースでこの日の予想がどれだけ外れるか、楽しみにもなります。
さて、実際の走行はどうだったか。参加したのは19台。まだマシンの準備が間に合わず、練習用のマシンや昨年のカラーリングにゼッケンをテープで間に合わせたマシンも混じっていて、思い通りに納得の行くバトルが展開出来たとはいえない部分が多かったかもしれません。でも、普段の練習走行では出来ないグリッドからのフォーメーションラップや赤ランプ点灯からのスタートは本物の決勝そのまま。緊張しますが、次はこうなる、という予行演習をすることで、余計な不安を取り除き、最大限の集中力を引き出すことが出来ます。
18周の模擬レース、競り合いやバトルもあって面白かったです。ただ、やはりスピンからの立て直しやコースアウト・オーバーランからのコース復帰は、焦りや後続が何時来るか判らない不安からか、手間取るマシンが多かった。レースウィークではない平日ということもあってか、コースサイドからの発進指示も無く、ちょっと可哀相な気もしましたが。
レースに必要な負けん気や速さだけでなく、冷静で柔軟な判断力、周囲の情況を素早く適切に読み取る能力を早く身に付けていってほしいと思います。やはりそこは経験がモノをいう部分なのかもしれない。
昨年のF1最終戦ブラジルだったかで、コース復帰してきたマシンが交錯してあわや大惨事になりかけた山本左近選手のことは記憶にも新しい。
レースをするのは自己責任だが、そのレースでアクシデントに合うの詰まらない。シーズンを最後まで、悔いなくしっかり戦い続けてほしいと願っています。
JAF地方戦FJ1600筑波選手権シリーズの開幕は、
3月30日 グランナショナル・スピードカップ
その前にひと足早く、もてぎシリーズが開幕する。
JAF地方戦FJ1600もてぎ選手権シリーズ(FJ1600・SFJ)
3月9日 もてぎチャンピオンカップ第1戦 F4東日本第1戦併催




0