2019/1/21 | 投稿者: クロちゃん

2006年5月27日
単独

岩魚が吠える

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釣り上げられ、哀願の目をしていた岩魚が突然吠えた。
腹が減っている時に美味しい餌を目の前に出されて、食わえた瞬間に引っ張られて空中から地面に落とされた。
「ちきしょー、騙したな!!」と言って怒っているようだ。
岩魚は覚悟を決めていたのに違いない。

しかし、再び水の中に戻された岩魚は「何事があったんだ?」という風に、ゆっくり泳ぎそして我に帰ったかのように物凄いスピードで白泡の中へ逃げて行った。

柳小屋への道

(往路)
観光釣り場下の駐車場
午前4時30分
すっかり明るくなった林道を歩き出す。
矢竹沢出会
4時50分
空気がひんやりしていた汗も出ない。

小赤沢出会
5時10分
今日は水量が多いようだ。

赤沢谷出会
5時30分
ベンチで休憩10分、寒くなって来た。

水場(山道との分岐)
5時55分
牛歩戦術で急坂を登った。

登りつめたピーク
6時15分
霧が出て幻想的な世界。

金山沢下降口
6時55分
休憩5分 休むと寒い。

柳小屋
7時50分
夢みる宿に辿り着いた。

幻想的な森の中へと入って行きました。
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森の中には「ウスヒラタケ」が生えていました。
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柳小屋への行程は休憩含めて3時間20分だった。自分としては、このタイムは早いペースであった。昨年は4時間以上を費やしている。今日は何故か足取りが軽かった。しばし(1時間)の休憩で、腹ごしらえをする。ゆっくりと釣り支度をした。
小雨が降り続く中をいざ出陣。どこへ入渓しようかな?

小屋の前の流れは、いつもに比べて水嵩が増していた。前泊の方はすでに釣りに出かけているようだ。柳小屋で身支度していた沢登り2人組も先陣を切っている。こんな状態では決して良い環境とは言い難い。

意に反し……。
今回は、まるで釣堀状態だった。私が選定した「ある区間」である。22cm、23cm、25cm……。釣ってはサイズを測り、写真を撮ってリリースを繰り返した。1投で来る。しかも同じ淵で複数の秩父岩魚が掛かってきた。しかし、どれも痩せていた。腹を減らして、目の前に流れる餌を何の疑いもなく食いつく岩魚が何だか可哀相に思えてきた。
「もう、食いついてくるな!」なんて思いながら竿を振った。「それなら、お前は竿を出さなければいいじゃないか」と思われるでしょうが、悲しいかな、そこが釣り人の卑しい根性なんですね。
それでも、何だか岩魚を傷つけるのに罪悪感を感じて1時間で釣りは止めました。私は釣り師にはなれないようです。

うーん、もう少しね。尺を超えたらまた会いましょうね。
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今回の大物対決

とある場所の小さな淵で……。
1投、2投……。「入れ食い区間は終わったな。」と思った。ここまで順調に釣ってきたが、ここでは魚信がすぐには来なかった。ようやく本来の姿になったんだと思って竿を出し続けた。時間はたっぷりあるし、少しはのんびり竿を出さなきゃなんて余裕があった。だが、今日の今までの状況からして、どう見ても此処には潜んでいる気配がした。何投目かに目印が止まった。瞬間、竿を上げていた。「ドンドン」という重く鈍い躍動感が伝わる。「大物だ!!」私は心の中で叫んだ。そいつは右へ左へ上へ下へと走り回り、なかなか言うことを聞いてくれなかった。ようやく、力が弱まったのか水中に浮いてきた。水面に顔を出した瞬間、首を振り水の中へ消えていった。
バレたのだった。この時になって私は改めて思い出した。使用していた仕掛けはもう1ヶ月以上使用しているものだった。糸の号数0.4号、劣化して切れても不思議じゃない状態だったはずだ。根掛かりで何度かハリを交換していたから仕掛けの長さも短くなっていた。新しい強度のある仕掛けに交換しておくべきだったと後悔した。
落胆した気持ちで仕掛けを見るとハリは付いていた。糸が切れたのではなく岩魚の首振り戦法にしてやられたのだった。
「岩魚め、なかなかやるよるわい。」
まあ、私らしい大物対決の敗北であった。

釣りをやめると途端に暇になる。昼まではまだ時間はあるし、「千丈の滝」往復も考えたが、小雨が降り続いている中を行こうという気になれない。柳小屋の中でコーヒーを沸かし、置いてあるノートを読んだ。読んでいるうちに寒くなってきた。
今日は雨、明日も雨の予報で一人何もしないで小屋の中にいるのは退屈だ。そうだ、帰っちまおう。そう思い立つと早めの昼食にラーメンを作った。ラーメンとおにぎりで腹を満たした。しばらく横になって休んだ後、広げた荷物をザックに仕舞い込んだ。

柳小屋の中です。
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ウスヒラタケ入り特性ラーメンです。正直、旨い!!!
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(復路)
柳小屋
午後1時05分
小雨の中を雨具なしで歩き出す。

金山沢下降口
2時00分
休憩10分 濡れたものの分だけザックが重い

登りつめたピーク
2時40分
休憩5分  あとは下りだけだ。

水場(山道との分岐)
2時55分
休憩5分  飲み水の補給(ここの水は旨い)

赤沢谷出会
3時15分
膝にきているのを実感する。

小赤沢出会
3時35分
ペースが上がらない。

矢竹沢出会
3時55分
足の裏がジンジンしている。

観光釣り場下の駐車場
4時15分
さすがに疲れた。

復路に要した時間 3時間10分。往路とあまり変わらなかった。

次回は「千丈の滝」を見に行くつもりです。「雨が降っても絶対行くぞ!」と今は心に決めています。


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タグ: 山釣り 奥秩父 岩魚

2019/1/20 | 投稿者: クロちゃん

キイくん、クロちゃん 2名

「あたいをいったい、どうちゅゆのさ?」
欲求不満の釣り人の前に幼い体を曝(さら)け出した少女は言った。
「うん、いい子だからもう少し動かないでね。ハイ、今度は横から、上から、前から、後ろから……。うーん、肌が薄いねぇ。」
幼稚体型の残る幼い少女は恥ずかしそうに体をくねらせる。欲求不満の釣り人達に写真をパチパチ撮られている。
「早く、帰してちょうだい……。」少女は哀願の目をしていた。

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写真を撮り、そっと流れに帰す。ようやく開放された少女岩魚は脱兎のごとく流れの奥に逃げて行った。
荒川支流にある大除沢は、小渓ながら自然が満喫できるその美渓に岩魚の期待が膨らむ渓である。数年前は確かに期待通りの渓だった。尺前後の良型も姿を現した。
しかし、近年入渓者が多いらしく魚影は薄くすっかり小型化したようだ。(釣れないのは私の釣りの腕前が多大に影響していると思うが……。)

大除沢には実に4年ぶりの訪渓だった。何故、この渓を敬遠していたかと言うと、「釣れない、ゴミ多し」と足の遠のく渓に化していたからだ。果たしてその後の状態はどうなのか、行ってみたくなり久しぶりに訪れた。当日は朝から雨が降り出していた。渓相は相変わらず素晴らしい。どのポイントからも岩魚が飛び出しそうな雰囲気だ。しかし、釣れない。岩魚も走らない。沈黙したままだ。渓筋には明瞭に踏み跡が残り、今も入渓者の多さを感じさせる。「ゴミは?」これは意に反して少なかった。昨今の釣り人のマナーが向上したのか4年前に比べて極端にゴミは減っているようだ。古いペットボトルの空きボトルはあったが、新しいゴミは見当たらなかった。これがせめてもの救いであった。

雨が降りしきる中を遡行したが、遊んでくれたのはカワユイ少女?岩魚だけだった。写真を撮り優しくリリースした。
釣りに関して、今年は少し自己嫌悪におちいっている。計画・選定した渓がことごとくハズレの状態が続いているからだ。欲に釣ろうとは思わないが、それでもやっぱり手ごたえのある釣りがしてみたいと感じる今日この頃である。

大除沢には荒川本流にかかる橋を渡り山道を登る
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小渓ながらも岩魚のポイントは続く
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タグ: 山釣り 奥秩父 岩魚

2019/1/19 | 投稿者: クロちゃん

2006年5月3〜4日

参加者 キイくん、トンちゃん(ブラザース兄)、幸四郎さん(ブラザース弟)、クロちゃん      

幸四郎独り舞台

今釣行最大の岩魚を手にする幸四郎
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 滝壺を見つめて「まだ絶対、ここには居ますよ!」と粘る幸四郎に重い躍動感が伝わった。
ここまでの獲物はそれぞれ3人が1尾づつ手にしていたが、型はイマイチで消化不良の状況だった。幸四郎はこの滝壺の手前で自身2尾めを釣り上げながら、ハリを外す際に岩魚が棲家に戻るという意に反するナチュラルリリースをしていた。

クロちゃんはすでに食べごろサイズを1尾釣り上げ満足顔であった。キイくんはこの滝壺で1尾を手にして安堵の顔である。トンちゃんは肩の具合が芳しくなく下流で待っている。そんな中で一人闘志を燃やしていたのが幸四郎であった。他の3人の心は既に渓にはなく焚き火の傍で酒を飲む姿を想像していた。
そんな中での1尾である。キイくんの玉網すくい捕りアシストもあって見事ゲットした。

「やっぱり居ました〜。今までで一番の手応えです。」
興奮気味の幸四郎に満面の笑みが浮かんだ。
「尺、あるかな〜。」キイくんは期待を込めて岩魚を見つめた。
「尺はないすね。」いつも冷静なクロちゃんは平然と言い放つ。
「クロちゃん、簡単に決め付けるなよ〜。」キイくんが応戦する。
そんな外野の2人をよそに当の本人、幸四郎は子供のような目で全身で喜びを現していた。
メジャーで測れば尺には及ばないが、体高のある丸々太った良型だった。GWの最中に、しかも先行者がいる状況からして立派な成果であった。満足して幕営地へと向った。

残置ロープを頼りに登る幸四郎
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滝壺に挑む幸四郎
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渓の居酒屋と宿
 ハイ、今回1泊2日夢宿舎の料金は交通費込で1人2,500円です。安くて旨くてのんびり昼寝付です。都会の雑踏から離れて貸切の宿は至極快適です。ただし、セルフサービスが基本です。こんな贅沢ありませんね。

昼前から「乾パーイ!」で始まった。酔えば、その場にゴロリ。起きては飲む食う喋る。街ではちょっと味わえない清々しい空気に清冽な天然ミネラルウォーターと次々と回る渓料理。ここは極楽だ〜。
暗くなれば、焚き火で暖(だん)をとり、澄んだ星空を見上げて悦にひたる。世の中の事件も忘れ巨人戦の中継もない。ここにあるのは渓のせせらぎの音のハーモニーに釣り談義。脱、日常の御伽噺(おとぎばなし)の世界だ。

☆渓の居酒屋料理 昼・夕食メニュー☆
 鶏の唐揚げ …… 家からの持参品
 キャベツ丸かじり …… マヨネーズ付けてバリバリ
 岩魚のなめろう …… 皮を剥いで3枚におろした岩魚を刻み、ネギを加えて味噌で味を整える
 しゃくしな漬け …… 秩父名物の一品
 パスタのたらこ和え …… 今回はサラスパを使用
 渓のすき焼き風 …… なんと春雨も入った本格味
 水炊き …… 肉、シャケ、厚揚に野菜たっぷり
 天ぷら …… レンコンのボリューム感と竹輪に大型海老の贅沢品、現地調達のふきのとう、ヨモギ、岩魚
 鶏の焚き火こんがり焼き …… ブラザース自慢の串焼き
 岩魚のアツアツ骨酒 …… あっー、沸騰してるよ!?でも旨い!
 仕上げのあったかうどん …… ダシの効いた水炊きに味付け

☆朝餉メニュー☆
 ハムソテー …… これハム?
 炊き立てごはんの天丼 …… 夕餉の残り物も生き返る
 味噌汁 …… インスタントだよ
 手抜きオムレツ …… キャベツに卵溶いて、マヨネーズかな!?
 納豆 …… ハイ、ネギ刻んだよ。

 夜は冷え込み寒かった。雨具を着込んでようやく眠りに就く。夜中に起きたものだけが満天の星を見ることができた。翌朝も相当な冷え込みで、竿を持って釣りに行く者はいなかった。
焚き火の傍で飲んでるに限るわい。

気温0度の中で仕度する
手前の水溜りが凍っている
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宿の準備完了
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焚き火の利用
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これがブラザース自慢の串焼きだ
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温泉とトンカツ
渓を満喫した我々は「望郷の湯」で汗を流し、いつものお店でトンカツを食べた。もう何年も帰路に立ち寄っているが、この店のトンカツは美味しい。国道120号沿いは何故かトンカツの店が多い。「トンカツ街道」だ。数あるトンカツ店の中で、この店を選んだ理由ははっきりしないが、この方面に来ると決まって利用している。玄人肌の主人が揚げるトンカツは絶品。
以前、「びっくりトンカツ」(2,900円)を注文したことがあるが、周りの人が「えっー!」という顔で注目するびっくりトンカツは思わず笑いが出てしまう一品だ。これをたいらげるには、途中休んではいけない。ただひたすらに食べ続けるのだ。
食後はヘビ卵状態に陥りしばらく動けない。今は大ロース定食(1,400円)で満腹満足感に浸っている。これも相当なボリュームだ。

何しに行ったの?
当然、食の幸せを求めて太りに行ったのさ。
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☆とんかつの店「とん味」にて

「もちろん、大ロース定食!」(クロちゃん)
「僕ら、普通のにしようかな?」(ブラザース)
「ビール!ビールに大ロース定」(キイくん)
「じゃ、僕は串カツ定食にしよう。」(トンちゃん)
「僕はヒレカツ定食」(幸四郎さん)

「ほら、来た。旨そうでしょ(^o^)」(クロちゃん)
「この店のトンカツ大好き(^O^)」(キイくん)
「ヒエ〜。こんなにボリュームあるの(~_~;)」(トンちゃん)
「でも、旨いよ!このトンカツ(^_^)」(幸四郎さん)

こうして、キイくんの体重が増える謎が明かされた……。


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タグ: 山釣り 奥秩父 岩魚




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