春の嵐 大血川東谷

2019/1/16 | 投稿者: クロちゃん

2006年3月17日 

 「東京都心で3月の記録となる最大瞬間風速32メートルを記録した」この日、奥秩父の渓も吹き荒れていた。「ゴーゴー」と山が吠え、強風が容赦なく吹き付ける。
仕掛けは宙を舞い、手に持つ竿も重さを増した。渓魚の遊ぶ水中は、風で舞った枯葉が密度を増して流れている。
とても快適な釣りの状態ではない。自然の脅威に危険を察してか、渓魚達は隠れているようだ。

前夜の雨に増水を期待して、大血川東谷に身を置いたのは、陽もすっかり昇り明るくなった午前7時半頃だった。朝からの尋常でない強風に苦戦を覚悟したのだが、「苦戦」なんて優しい言葉では言い表せない、正に「悪戦苦闘」の状況だった。
前夜の雨も「焼け石に水」で渓の流れは穏やかだった。まるっきり増水の気配はない。

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同行のキイくんが仕掛けの準備をしている間に第1投。いつものことだが、ワクワクする瞬間である。
「ククッ」ときて、釣り上げたのは痩せた細い岩魚。幸先は良いのだが、この岩魚の斑紋が気に入らない。秩父特有のオレンジ色ではないのだ。岩魚に罪はないのだが、明らかに外来種の岩魚でガックリする。

それでも、釣りの感触を味あわせてくれたので一応感謝する。
しかし……。
それ以後、全く魚信がない。流れの中を枯葉が占拠して手許に伝わってくるのは枯葉の魚信の連続だった。
我々にしては珍しく3時間くらい竿を出していたが、強風と所狭しと枯葉が流れる細流ではどうにもならなかった。この環境で、どうやって魚と綱引きをしたら良いかの術を知らない我々は単調に餌を流し続けるしかなかった。
心優しいキイくんは、無用の殺生はせず今日も沈黙を保った。

「敗退」「酒」の2つの単語が脳裏を過ぎり、いつものように酒宴の席へと堕落していくまで反論する余地はなかった。
あいかわらず山は「ゴーゴー」と吠えている。少しでも風から逃れようと炭焼き小屋の片隅に居座った。ビール、ショーチューと東谷の昼時を独占する。他に人の気配はなく我々だけの独占した静かな?時間を過ごした。
強風により、酒の入ったコップや渓料理に自然の調味料が加わりいつもに増して美味であった。

ところで、今日はウィークデーである。週末を前にして釣り人は少ないだろうと思っていたが、意外にも釣り人の姿はあちこちに見られた。大血川は渓流釣り場としては身近で入渓し易い場所だ。遡行難度も容易で、当然に人気度は高い。魚の姿も見られる。
しかし……。
私の愛するフィールドとは「場違い」のような感であった。休日はさぞ賑わうことだろう。

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帰路、「木香里」という喫茶店に立ち寄りコーヒーを飲んだ。ログハウスの建物に、店内では薪の暖炉が燃え、大人の雰囲気が楽しめるお洒落な店だ。他に客はなく、我々だけの独占した静かな?時間を過ごした。

温泉は「満願の湯」まで足を運んだ。休日は大変な混雑する日帰り温泉であるが、今日は平日でありゆったりと時間を過ごした。

仕上げはいつもの秩父駅前の「ばりんち」に開店時間前から入り込み、風呂上りの冷えたビールで満悦した。ここも、我々だけの独占した静かな?時間を過ごした。

「今日は、レバ刺しありますよ!」と、クニちゃんが奨めるが、私はレバ刺しは苦手なのである。キイくんが満足そうにレバ刺しを食べる傍らで、私はひたすら肉を焼いた。


大血川東谷は、渓相も良く確かに魚は居る。遡行難度も優しく、沢に沿って林道がかなり奥まで続いている。安全を第一に考えるなら良い渓だ。
しかし……。
山釣りのフィールドではないように感じる。

この日は、強風の影響で流れの中を枯葉が独占していた。

帰路に立ち寄った「木香里」。国道140号線沿いにある。
中は落ち着いたお洒落な装飾で、暖炉が燃えていた。
静かな午後のひと時を過ごすのに最適である。

コーヒーにピザ。建物内は禁煙。

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過去の記録ですが、このブログにできるだけホームページ「山遊びの貯金箱」の記事を移行して残そう作戦敢行中





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タグ: 山釣り 奥秩父 岩魚



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