「試験問題は、作成した教室が著作権を所有しているので、問題を復元したり、電子媒体を用いて漏出させることは、刑法犯として訴追されることがあります。」
・・・表紙にそんなこと書いてある問題冊子、初めて見ました(大笑)。ちなみに試験そのものはというと、何とびっくり120問(前年比100%増)だったんですが、重複する設問がいくつかあったりして、特に難しかったわけでもなく、どちらかというと塗り絵に疲れました(苦笑)。
ここで気になったのが、冒頭の試験の複製・復元に関する法的根拠でありました。で、それを探そうとネットを叩いてみたんですが・・・国語の長文が云々とか、出題者が事前に漏洩した系のことばかりで、一向に見つかる気配がないわけで(苦笑)。せいぜい、数学の問題について「類似問題が多いので、厳密に適用するのは難しいのでは?」という“説”があったぐらいで。あと、TOEICが「漏洩防止のために問題用紙への書込を禁止している」というのも見つけましたが、知りたいのはそれじゃなくて、漏洩を禁止するための根拠であって。
「後輩向けに問題を複製する」という症例は、世間にはあまり無いようです。
・・・あ、RGCの顧問弁護士に訊けばいいんじゃないですか!・・・今度会ったときにお尋ねしますので宜しくお願いします(爆)。
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さて、せっかくなので、今回の科目に絡んで、ちょっとツボだった小ネタについて(どの程度世間で知られているのかは分からないですが)。
弁慶という、いわずと知れた強い大男の代表みたいな人がその昔いましたが、この人の最期はというと、「戦で矢を無数に受けて、立ったまま命を絶った」と、まことしやかに言われています。
さて、なぜこの人は立ったままでいられたのか?ということですが、ここで法医学の出番(え?とか言わない)。
わりと一般的に広く知られている死体現象に、死体硬直(死後硬直)というものがあります。これは死後早期に起こるもの(早期死体現象;ほかには直腸温低下と死斑)で、顎関節から始まり四肢末梢へと拡がっていきます。
死後硬直は、筋肉中のATP分解により起こることから(まだ説に過ぎない?)、筋肉量の多い人ほど硬直が早く出て、また死亡直前まで運動していた/痙攣していた場合なども早く発現します。したがって、顎関節から始まるというのも、顎関節は死の直前まで動かし続けていることが多いから、だそうです。
で、そうした知識を踏まえた上で、弁慶について考察すると、
・筋肉量が多い(それも恐らく滅茶苦茶多かったはず)
・合戦で死亡=死亡直前まで激しい動き
といった状況であることから、弁慶には死後硬直が早期に出る条件がばっちり整っていたことになり、死してなお仁王立ちしていた、という可能性が十分考えられるようです。
もちろん、そんなこと有り得ないという説もあるわけなんですが、そうはいっても、単なる大男の神話というだけではなかった、というのが何とも、ね。
・・・因みに、死後硬直はせいぜい3日以内に寛解してしまうので(だから早期の現象)、死後いつまでも仁王立ちしていた、というわけではなさそうですが(笑)。
以上、小ねたでした(笑)。
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と、こんなことを調べたり書いたりしていると、意外に時間と労力を消費したので、今日はこれでおしまいです。写真はこの週末の方向で。