日米アカデミー賞!  映画つれづれ

お久しぶりです。

年度末、仕事が重なったうえに生後2ヵ月の末娘が約半月にわたって入院する、という事態に、ブログの更新だけでなく、映画を見ることもできませんでした。

娘はすっかり回復して退院し、家庭はようやく落ち着いてきました。仕事の忙しさは相変わらずですが、何とか今週あたりから映画館通いが再開できそうです。

3月はわずか言い訳の記事を一度書いただけなのに、毎日たくさんのアクセスをいただいていることは本当に感謝、感謝です。

このブログ、僕からは積極的にトラックバックもしていませんし、他の方のブログにあまりコメントも残していません。なのにアクセスをいただいているのは有難い限りです。これからは欲も出して、ブログの発信もしていきたい、と思っています。

さて、貯めていた、書こうと思っていたネタですが、まずは「日本アカデミー賞」と本家の「アカデミー賞」と行きましょうか。もう、かなり古い話題になってしまいました。

「日本アカデミー賞」は前にも書きましたが、この賞は、日本で唯一、テレビ中継される映画賞であり、そういう意味では一般に及ぼす影響や知名度は抜群で、真の名誉ある賞として更なる発展をしてほしい、と心から思っています。

ただし、投票権を持つアカデミー協会の会員は大手製作・配給会社の方々が中心で、どうしても組織票に左右されるのか、ノミネートを含め、選ばれる作品は大手メジャーの作品に偏る傾向がある、という問題点があります。今回のノミネート作品もそういう傾向が見られました。「涙そうそう」が作品賞候補になったこと、作品賞、監督賞候補から「ゆれる」が外れたことなどはそういう傾向の現れでしょう。

そういう意味で今年、作品賞、監督賞をはじめ「フラガール」が主要な賞に選ばれたのは少々意外でしたが、とってもいいことだ、と思いました。他のノミネート作品を見れば、作品の質から言って明らかに「フラガール」の勝利なのですが、この作品は単館系作品の配給会社であり、製作委員会にテレビ局も入っていません。これまでの傾向から見るならば、他の作品が受賞していてもおかしくはありませんでした。僕は、恐らく主演男優賞、主演女優賞を除けば、松竹の「武士の一分」が独占すると思っていたし、そうなっても納得していたでしょう。

だからこそ、「フラガール」の受賞は意義があります。聞けば、メジャーでない配給作品が選ばれたのは11年ぶりとか。山田洋次監督がキネマ旬報で「フラガール」を絶賛していたのが原因だったりして、とうがった見方もチラリとしてしまいましたが、力があり、観客からも支持された作品がこういうメジャーの賞を獲得したことは大きな意義があります。投票権を持った方々も、自社の作品より「フラガール」を優先されたのでしょうか。とにもかくにもよかった、と思いますし、日本アカデミー賞の良識を示した結果になったと思います。

それから、気になったのは日本テレビの番組構成。例年と同じく、裏方さんたちの受賞は紹介と静止画のみ。あとはくりいむしちゅーの上田と小池栄子が会場外で進行しながら受賞者を呼んでインタビューし、「印象に残った日本映画」を聞きながら過去の受賞作を紹介する、というもの。

1時間遅れぐらいで編集して放送しているせいからか、毎年混乱はしているが、今年はとくにひどく、新人俳優賞のインタビューは音声が入らないハプニングもあって、最悪でした。

静ちゃんが出ている「フラガール」つながりで南海キャンディーズの山ちゃんをインタビュアーに起用したのも面白いとは思いますが、ウイットな受け答えがある訳でもなく、本人がただただ緊張しているだけでこれは可哀想。本家アカデミー賞でも映画出演経験があるコメディアンによる皮肉っぽいギャグがあったりしますが、これは見事に滑っていました。

やはり、変に編集するのではなく、リアルタイムで中継した方が、賞の重みも伝わるし、いいのではないか。編集でショーアップしない方が絶対いいと思います。裏方さんの受賞の時は、その方々の仕事ぶりや、編集や美術、音声などはどんな仕事なのか、そのときに受賞者の過去の作品も紹介すればいい。今のような番組だと、余計賞が軽く見られると思います。

さて、本家のアカデミー賞。菊池凛子さんが受賞されなかったのは残念ですが、外国語映画賞50年の紹介で、渡辺謙さんとカトリーヌ・ドヌーヴが紹介役を務めたのには感動しました。本家アカデミー賞にもノミネートされ、ホスト役として招待されるほどの日本の俳優さんが、日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞し、涙ながらにスピーチする、という現実がすごい。

こんなこと、ちょっと前なら考えられなかった。これも、松田優作が「ブラックレイン」に出たから、と思うのは考えすぎか。もしも優作さんが生きていたら、もっと今の状態がすごいことになっていたのでは、と思わずにいられません。

ちょっと脱線しましたが、作品賞、監督賞の「ディパーテッド」は意外でした。マーティン・スコセッシ監督は初のオスカーでめでたいのですが、たくさんの傑作を残した彼のベスト作品での受賞ではない、というのはちょっと皮肉です。確かに「ディパーテッド」は面白い作品だが、リメイク作品が絶賛される、というのはどうかな、と。

まあ、映画雑誌によると脚本賞のときの場内アナウンスでは「日本映画のリメイク」と紹介されたらしいし、リメイクであろうと、オリジナルがどんな映画であろうと、そんなことはどうでもいい訳で、そういう意味では外国映画を軽視するハリウッドの傾向が垣間見えた結果かもしれません。

でも、リメイクとは言え、よくできた作品だったし、何度もノミネートされながら受賞を逃していたスコセッシ監督への畏敬の念もあっただろうし、そういう意味では妥当だったのでしょう。

今回は久しぶりの更新なので、ちょっと長くなっちゃいました。早く新作レビューがどんどん書けるよう、頑張って映画を見ようと思います。
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