「夕凪の街 桜の国」広島公開!  佐々部監督の世界

佐々部清監督の新作「夕凪の街 桜の国」が、ついに21日、広島で全国に先駆けて公開された。

間違いなく断言するが、この映画は今年の日本映画界にとって最も重要な一本となる映画であり、これまで多く作られてきた「原爆」や「ヒロシマ」を描いてきたドラマや映画とはある面一線を画す、新たな視点で作られた「原爆」映画である。

その「視点」とは、ぜひ劇場でご確認いただきたいが、僕が感じるに、ひとつは被爆者が感じた「想い」というか被爆者しか感じることができない「想い」、そして「戦争」「原爆」の悲劇を「現代」の家族から描いた、という点である。

戦争の悲惨さや反戦という表面的なメッセージに終わらず、日本人として生まれた意義や家族のあり方、人を思う大切さなど、私たちが現代に生きるうえで大切なことがいっぱい詰まった映画である。ぜひご鑑賞いただきたい。

さて、僕は広島公開初日、記事を書かせていただいている雑誌の「取材」目的もあって広島に行き、舞台挨拶があった回を取材させていただいた。

改めて感じたのは、監督以下、全キャスト、スタッフがこの映画に並々ならぬ思いを持って臨んだ、ということである。田中麗奈さんは撮影前、この映画のテーマのひとつである「誰かの子どもとして生まれてきた」ことを感じたくて、わざわざご両親と一緒に広島を訪れ、撮影時も招いた、という。また麻生さんもまた、広島ロケには参加してないにも関わらず、撮影前にわざわざ広島、長崎を訪問されたのだという。

監督が挨拶で言われた「この映画は、日本人にしか作られない映画。誇りを持って作り、誇りを持って公開できた」という言葉に全てが集約されていたように思うが、役者さんたちの熱い心意気に、佐々部監督も感心されていた。

東京など全国主要地は28日、山口は8月中旬公開だが、待てない、という方は、ぜひ、広島の空気を感じながら、広島でご覧いただきたいと思う。
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