あの空を覚えてる  新作レビュー

見た日/4月某日 ★★★

幼い子どもを持つ父親としては、少々痛い映画ではあったが、共感できる部分も多かった。

父親、母親、小学生の息子と娘。その娘が、交通事故で亡くなってしまう。明るく、家族にとっては太陽のような存在だった娘が亡くなることで、父親は自分を責め、自分の世界に閉じこもる。

一緒に事故に遭い、臨死体験をした息子は、娘の残像を家のあちこちに感じながら、娘が言っていたジョークを言って務めて明るく振る舞おうとするが、娘のようになれる訳もなく、ある想いを抱き始める。そして妊娠している母親も、仕事をしながらも娘を思い出してしまう…。

映画はそんな家族の苦しみと再生をゆっくりと描く。富樫森監督の演出は丁寧で誠実で好感が持てるのだが、中盤にテンポ感がなく、写真館という割にログハウス風で洋風な主人公家族の生活の描写にややリアル感が欠け、子役の演技が多少鼻についたりする。

だが、後半、息子のある「想い」が明らかになるところで、僕の気持ちもグスグスしていたのが一気に爆発してしまった。

僕には4人の子どもがいるが、それぞれ個性的で、誰が可愛いとか可愛くないとかそんなことはなく、それぞれの存在が本当に愛おしい。そんな子どもへの想い、そして子どもの親への想いを、丁寧に描き込んだ、いい映画である。
2



2008/5/16  4:05

投稿者:おたっきー

MOTOさま、コメントありがとうございます。

主題歌って、不要に感じることも多いですが、確かに、この作品はよかったですね。

映画の主題歌というと、いまだに安易なタイアップが多いのですが、主題歌を担当するアーティストがどれだけ作品を理解し、本編の音楽とのバランスを考えて曲づくりをしているか、そこが大事だと思います。

そういう意味では、この映画の主題歌は作り手の誠実さが伝わってきました。



2008/5/7  22:23

投稿者:MOTO

笑顔の絶えない家族を襲う突然の悲劇…奇跡的に助かった子供が親を気遣い元気に振る舞う姿に涙しました。家や洋服など絵本の中の世界のようでリアリティのないところもありましたが家族が問題にぶつかった時家族だからこそ再生していけること…家族の存在の大きさを感じました。

また平井堅さんのファンとしては主題歌もよく、流れた時にはもう一つのストーリーを感じまた涙が溢れました。

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