マンガの映画化マイベスト/トホホ編  マイベスト

  日本のマンガは世界に誇れるコンテンツだと思うが、時々何を勘違いしたのか、原作のテイストをまるで無視、大人の論理と無理解だけで映画化した、トンデモマンガ映画化作品が存在する!!!今回は、そんなトンデモマンガ映画化作品のマイベストを紹介しよう。次回(いつになるやら…)、マトモ編も期待してね!
 @デビルマン/問答無用!!!原作の壮大な世界観を、一ショッピングセンター内の争いに集約した、神、いや、悪魔もビビっておしっこをちびってしまう、恐るべき作品。いろいろすごいが、突然、時代錯誤の赤いブルマー姿のヒロインがハンドボール(!)を投げつけられていじめられたり、世界の破滅が迫り来る時、突然、ヒーローが稲刈り(!)をして「あ゛ー!!!」とすっとんきょうな奇声をあげたり、本田“北京原人”博太郎が内臓グシャグシャになって快楽の境地に到ったり…。とにかくヘン!ヘン!!ヘン!!!これを大真面目に作った映画会社の境地に感動!故・那須監督の本編遺作にして大異色作。

 Aドーベルマン刑事/御大・深作欣二監督作なのだが、原作がマグナムぶっ飛ばすワイルド刑事なのに、映画版は、何と、子豚をペットにして、街中を練り歩く、ちょっとイッちゃってる田舎上がりの刑事!!演じているのが千葉“サニ”真一なのだが、これならわざわざマンガ原作にする必要は何もないぞ!!タイトルが同じで、原作者がクレジットされているだけ、という快作。

 Bドカベン/これもスゴイ!!!殿間が川谷拓三だぞ!!当時、30歳は越えていると思うが…。これで中学生というから、びっくりたまげる。あと、山田太郎役と岩鬼役は、どう見ても、どこから見ても、本物の素人。超脱力系のセリフ回しに降参だ!!そして極めつけは、徳川監督役が何と、原作者の水島新司先生!!原作者自ら、自分の作り上げた世界観をぶち壊した、世界でも稀有な映画。水島先生のセリフ回しも……。選手役の永島敏行が唯一の救い。

 C野球狂の詩/同じく、水島先生の名作野球マンガを爆笑映画化したにっかつ作品。何しろ、ロマンポルノ体制だったにっかつが、満を持して製作した一般映画だけに、その気合は半端じゃない!!何せ、野村克也・現楽天監督も本人役で出演している!!もちろん脱力系演技&セリフ回しで!!しかし、スゴイのは野球シーン。どう見ても、草野球レベルで、プロ野球に見えない。小池朝雄の鉄五郎は、目の隈メイクが濃すぎて、ほとんど新春かくし芸大会状態だが、本人大真面目。そして、水原勇気役の木ノ内みどり(横浜いれぶんは名曲!)が華奢すぎて、またまた野球選手に見えず、フォームもメチャクチャ。これもスゴイが、「ドカベン」よりは、映画になっている。

 Dサイボーグ009超銀河伝説/これ、アニメブームの最中に作られた、名作マンガの劇場映画化作。実はこれ、原作の熱心なファンから見ると、ちょっとヘン。まず、原作ではシャイで繊細な009が、妙に威圧的で、他のサイボーグ戦士を叱ってリーダーぶるのだが、これには違和感があった。決定的なのは、戦いで全身武器の004が死んでしまうのだが、戦い終わると、何と、宇宙の神秘な力によって、生き返ってしまう!!それも、生身の身体で!!で、004は、ギルモア博士に「もう一度、改造してくれ!」と頼むのだ!!サイボーグ009という作品の魅力は「サイボーグに改造された人間の悲しみ」なのだが、せっかく人間に戻ったハインリッヒが何の疑問もなく、周りの仲間も反対せず、再改造を望むのは、どう考えてもおかしい!!実はこの映画、「スター・ウォーズ」の自称脚本チームの一員、という怪し〜いアメリカ人脚本家が脚本づくりに深く関わっている、イワクつきの作品。この人が関わると、映画がメチャクチャにるという…。「スター・ウォーズ」の大看板に、素直で何も知らない日本人がコロッと騙された、トホホアニメの決定版!!

 D位まで書いたら、疲れたのでこの辺りでやめるが、「8マン」やら「サーキットの狼」やら「瞳の中の訪問者」(ブラック・ジャックの実写映画化!)やら、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(両さんがせんだみつお!!)やら「みんなあげちゃう」やら、またいつか、語りましょう。
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