インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国  新作レビュー

見た日/6月某日 ★★★

スティーブン・スピルバーグ監督の「ジョーズ」こそ、僕が小学5年のとき、劇場で見て映画の迫力に魅せられ、映画館通いをすることになった記念碑的な作品である。

この年、日本映画では「砂の器」を映画館で見てすっかり参ってしまい、日本映画ファンになった訳ではあるが、洋画はアクションやSF物中心で、中学生のときは「スター・ウォーズ」に狂ってしまうのだ。

そういう意味では、スピルバーグ監督とジョージ・ルーカス監督は僕の映画の恩人の一人、という訳だ。

両監督とも黒澤監督はじめ、さまざまな活劇映画に影響を受けていて、その元になった映画を見てビックリするのも、ルーカス監督の「アメリカン・グラフテイ」を「水曜ロードショー」か何かで見て感動するのも、ずーっと後の話だが、とにかく僕はルーカス&スピルバーグによって、ハリウッド製アクションのファンになったのは間違いない。

そんなお二人がコンビを組んだ、「インディ・ジョーンズ」シリーズだから、面白いのは当たり前なのだが、なぜか1作目の「レイダース・失われた聖櫃」は劇場で見ても面白かった、という記憶はあまりない、

むしろ、2作目の「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」はメチャクチャ面白くて、インディたちがわざわざ絶体絶命の危機に陥るプロセスやその脱し方が秀逸だった。トロッコのアクションもハラハラドキドキしたものだ。

3作目の「最後の聖戦」も面白くはあったものの、当時は似たような娯楽作品も多く、何となく物足りなさを覚えたことを覚えている。

そんなインディアナ・ジョーンズ博士が19年ぶりに帰って来て、嬉しいばかりなのだが、今回驚いたのは、僕の小学1年になる二男が、テレビで「魔宮の伝説」を見て以来、すっかり「インディ」ファンになってしまったこと。ああ、血は争えない。

さて、そんなこの最新作だが、さすがにスピルバーグで、CGやコケオドシ全盛の時代にあえて正統派のアクションのつるべ打ちは見事、の一言。

前半の倉庫内のアクションから始まって、中盤の三つ巴のチェイス、後半の謎解きのシーンに至るまで、テンポもよく、観客を飽きさせない。

クリスタル・スカラがおもちゃみたいなのはご愛敬で、ラストの展開も壮大なホラ吹きで、なかなか面白い。粗暴な原住民も、足を引っ張るパートナーも、気持ち悪い虫の大群も、このシリーズのお約束はもちろん全て踏襲し、これまでの3作を上回るサービスぶりを見せてくれる。

危機からの脱出ぶりは「魔宮の伝説」の方に軍配が上がると思うが、合成技術が進んだ分、リアリティは新作の方が優れていて、シリーズをずっと見ているファンからすると、ニヤリとしたり感心するシーンも多い。

前作までナチス・ドイツが敵役だったのが、50年代に入ってソ連が敵役になったのがご愛敬だが、こうなったらもう少し歳が行ったジョーンズ博士も見てみたい。

それにしても、どうして日本版タイトルは「インディアナ・ジョーンズ」ではなく「インディ・ジョーンズ」なのだろう。変に短くする必要があるのだろうか?

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