カンフー映画マイベスト5  マイベスト

最近、またまたカンフー映画がブームだとかで、いろいろ作られているが、僕のカンフー映画マイベスト五本をチョイスしてみた。

★「ドラゴン怒りの鉄拳」
ブルース・リーだと多くの方は「燃えよドラゴン」なのだろうが、僕にとっては「ドラゴン危機一髪」が映画館での最初のブルース・リー体験で、前作がストーリー的に今一つだったので、この作品でかなり興奮した。

日本統治下の上海で、師匠を殺された若手格闘家が、日本人空手家に立ち向かうお話だったが、ラストの銃弾に立ち向かうカットのストップモーションが鮮烈だった。

のちにこれは「明日に向かって撃て!」のパクリと知る訳なのだが、これはこれでよい。ブルース・リーは唯一無二の存在である。

★「少林サッカー」
カンフーとコメディを結びつけたのは、ジャッキー・チェンの功績だが、チャウ・シンチーはそのコメディの要素を現代風にふくらませ、CG技術でデフォルメすることに成功した。

どこまでも馬鹿馬鹿しく、それでいて作っている方は一生懸命、という感じではこの「少林サッカー」の方が「カンフーハッスル」より面白い。

★「酔拳2」
ジャッキー・チェンの数ある傑作の中でも、彼の素のカンフー・アクションが楽しめる一本がこれ。

アクションだけの凄さなら、「ポリス・ストーリー」シリーズの方が凄いが、この作品で見せる拳法は見事の一言。彼が単なるアクション俳優ではなく、ブルース・リー亡き後、正統なマーシャル・アーツの使い手であることを証明して見せた、とも言えるだろう。

一応、日本でのジャッキーのデビュー作「酔拳」の続編だが、年数はかなり経っており、コメディタッチの前作に比べ、こちらは少々シリアス。

実在した格闘家、ウォン・フェイフォンが主人公で、列強の台頭の清朝末期の上海で、横暴ぶりを発揮するイギリス人格闘家に立ち向かうジャッキーを描く。

僕はこの作品を、香港の封切り館で見ている。完全座席指定で、窓口でコンピューターで席をチェックしていたことや、英語と中国語の2つの字幕が出ること、トイレがスクリーンの横にあって、ガンガン映画の途中に観客がトイレに行くこと、香港の人たちが賑やかに鑑賞し、ギャグシーンでは声をあげて大笑いしていることなどに、とにかく驚いた。

香港公開バージョンは、ラスト、ジャッキーが発狂するという衝撃の展開で、日本公開版とは大きく違うらしく、今は香港でもそのバージョンは見れないらしい。僕はその幻の香港バージョンを見た訳だ。

★「死亡遊戯」
これ、映画としてはひどい出来。生前残した格闘シーンにつなげるため、ブルース・リーの死後、人気格闘俳優が、自分が死んだと思わせて活躍する、という無理矢理無茶苦茶のストーリーをくっつけた代物。

当然、本物のブルース・リーはクライマックスの格闘シーンしか出てこない。でも、その前半の無理矢理なストーリー展開がスリリングで、どうやってつなげるんだろうと観客はハラハラドキドキ。

代役の俳優さんたちも似ているようで、よく見ると全然似てない。かなり無理がある。そんなツギハギ物語から、スパッと本物に切り替わる瞬間が実に見事で、ブルースの存在感だけでなく、フィルムの質感や色合いまで別物に変わるのが心地よい。

「このアクションを見せるために、わざと下手に撮っていたのね」とも思わせる、その切り替わり方があまりに見事で、僕の中ではテレビ放映のみだった「燃えよドラゴン」より上位に行くのだ。

そう言えばこの映画、よくコメントを頂く「伊達邦彦」さんと中学生のころ、地元の映画館でに見たのだが、売店で買ったブルース・リーの黄色いコスチューム写真入りのカッチョイイ下敷きが、紙かプラスチックかで激論となり、結局紙製ですぐに破れた、ということがありましたな。

★「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地大乱」
「酔拳2」と同様、ウォン・フェイフォンが主人公のこの作品、シリーズ化されていてたくさん作品があるが、2作目に当たるこの作品が最もキレがいい。

ツイ・ハーク監督はこのころ大傑作「北京オペラブルース」などを撮っていて、最も乗っていた。最近の作品群よりも、80年代から90年代初頭の作品に傑作が多い。

この映画では現ジェット・リーことリー・リンチェイがフェイフォンを演じていて、圧政に立ち向かう彼の姿がとにかく格好いい。ストーリーもアクションも一級品で、必見の傑作だ。

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2008/9/9  15:51

投稿者:おたっきー

すみません。訂正です。

やはり「カンフー」ではなく、「クンフー」が正しいようです。

キネマ旬報8月下旬号では「ブルース・リー没後30年の今、クンフー映画が熱い!!」と題した特集があります。

同誌の中に「『功夫』とは(中略)『技能に優れた男』の意味。(中略)『クンフー』または『コンフー』と発音する。(中略)日本のTV局がTVドラマに『燃えよカンフー』とアメリカ読みの題名をつけたのは誤りだった」と記述があります。

うろおぼえで記事を書いてすみません。

2008/9/5  19:42

投稿者:おたっきー

PSです。

件の俳優さんですが、ボロ・ヤングこと、ヤン・スエさんです。↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%A8

今も現役みたいで、ジャン・クロード・バンダムの「ダブル・インパクト」に出てました。

若々しいので、あの筋肉ギュルルお兄さんと同一人物とは、気づきませんでした。

彼、中国本土の難民出身で、香港には泳いでわたってきたのだそうです。

いかにも昔の怪しい香港映画らしいエピソードです。

2008/9/5  15:54

投稿者:おたっきー

さすがに伊達邦彦さん。

あなたのコメントで、千葉大先生のカラテ映画が無性に見たくなりました。

千葉真一の「カラテ映画」のスゴさについては、名作にして迷作、「燃えよドラゴン」のパクリ企画ながら物凄いことになった「激突!殺人拳」については、近く本編で論じます。

志穂美悦子の「帰ってきた女必殺拳」にも出ていた倉田保明出演の「Gメン」は、確かに、毎年「香港カラテシリーズ」をやっていましたな。

あの「グギギギ」と筋肉が鳴る俳優さんは、倉田さんの幻の30分連続ドラマ「闘え!ドラゴン」にも出ていました。

「闘え!ドラゴン」のエンディグテーマ「ロンリードラゴン」はインパクトが強かった。何せ、「いつかははてる命なら 残しておきたい思い出を 1人1人の胸の中 ドラゴンという思い出を」というスゴイ歌詞でした。

さて、Gメンでの対決は、今ならYouTubeで見られるので、スゴイ時代です。↓

http://jp.youtube.com/watch?v=GYy5mpCsbRQ

2008/9/4  6:03

投稿者:伊達邦彦

日本の空手スターも忘れちゃならないですね。

まずは大御所千葉真一でしょ。
この人、言動が翔んでて映画界の長島茂雄って気がするのは私だけでしょうか。

女必殺拳の志穂美悦子。
美人なのに胸の筋肉がすごくて色気ゼロでした。

倉田保昭もGメン75をきっかけに人気を博していた。

Gメン75では香港カラテ(当時はカンフーとは呼んでなかった)の悪役筋肉マンが忘れられない。ブルース・リー映画にも出演していたあの俳優ね、筋肉に力入れる度に「グキキッ」って音がしてたぞ。

倉田保昭に何度殺されても双子の弟だとか何だとか言ってゾンビのように生き返ってたな。
子供でもあきれ返る無理な設定がたくさんあっても皆許して楽しんでた時代でした。
なつかしいあの筋肉マンは今どうしているのだろう。

下敷きだけど、ビニールのコーティングだと文字の跡が残るはずですがプラスチックのコーティングだったのか、それはなかったですね。
でも2ヶ月くらいで端っこからコーティングが剥がれて紙が出てきました。半年以上は使ってたと思います。
そんなチープな作りも許せた時代でした。

2008/9/3  7:44

投稿者:おたっきー

伊達邦彦さん、コメントありがとうございます。

そう言えば、「探偵!ナイトスクープ」で、30代後半から40代前半の男性は、誰でもヌンチャクが使える!というのをやってましたな。

「ドラゴンへの道」は僕も好きです。香港時代最後の作品で、ブルース・リーの集大成的な映画でした。

ラスト、ローマのコロッシアムでのチャック・ノリスとの死闘は、本当に名場面だと思います。

キネマ旬報の「カンフー映画特集」によると、クンフーではなく「カンフー」が正しいようです。

最近は日本、ヨーロッパでもカンフー映画が作られるスゴイ時代になりましたが、本場・香港では「ミラクルカンフー阿修羅」「空飛ぶ十字拳」「片腕ドラゴン」など、かつてあった猥雑で怪しいカンフー映画が作られなくなったのはさびしい限りです。

ところであの下敷き、本当に悔しい思いをしましたね。あなたのは、買った直後に敗れたと記憶していますが?

2008/9/2  13:06

投稿者:伊達邦彦

思えば最初に憧れた映画スターはブルース・リーだった。昭和51〜52年くらいだったろうか。

当時はカンフー映画なんて名称もなかった気がする。映画雑誌では「クンフー」なんて書いてあったんじゃないかな。竹で自作したヌンチャクを振り回していたのを思い出した。

「ドラゴンへの道」が僕の一番。
格闘技大好き少年だったので(今は格闘技大好き中年だが)、この本格的な格闘シーンにチョ〜カッコイ〜と感動した。

しかしあの下敷きはサギだな。
大事なお小遣いで買ったのにチョ〜ショックでした。

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