ミュンヘン  新作レビュー

見た日 2/10「ミュンヘン」★★★★
 社会派映画だが、きちんと娯楽にしているところもさすがのスピルバーグ印。パレスチナとイスラエルの問題を理解してないとなかなか分かりづらいところもあるが、ミュンヘン事件の報復でイスラエル政府が事件首謀者の暗殺を決め、特殊工作員たちがチームを組んで作戦を企画、決行する、という物語はテーマ性のある「スパイ大作戦」のようでもある。で、リーダーには妻子もあって、暗殺が進めば進むほど本人たちは苦悩する、という展開だが、主人公たちの「痛み」がなかなか観客に伝わらず、少々もどかしい。それでも暗殺シーンのサスペンスやミュンヘン事件そのものの描写は迫力もあり、スピルバーグ監督の力量を見せてくれる。
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2006/2/26  9:37

投稿者:おたっきー

映画美術屋さんの鋭い洞察、その通りだと思います。この映画、見終わった直後より、時間が経った方がじわじわと迫ってきます。確かに主人公のベッドシーンと事件が重なるシーンはゾクゾク来ました。

2006/2/11  12:57

投稿者:映画美術屋

本当にミュンヘン事件の時代背景(イスラエルやパレ
スチナのこと)を知らないと何なんだ!と思う映画だ
と思います。いつものスピルバーグ映画だと思って行
く人々は見事に裏切られるはず!モサド、KGB、CIA
等々情報組織、テロ組織専門用語が飛び交い政治的興
味のない人々には難しすぎる感じです。数千年間も宗
教、土地、民族で揉めている人々に対して、やおよろ
ずの神がいる日本に生まれた仏教徒の私は傍観のみに
決めています。1970年代、日本の革命に破綻し理
想や活路を求めパレスチナに渡りイスラエルの空港で
乱射事件や数々のテロを起こした日本の若者達は、は
たして彼の地の何を変えたのだろうと思わされた。私
はラストシーンで主人公が妻とベットインする場面が
一番好きかな、人間として根源的な感じだし、国とか
民族じゃなくて単純に愛し合う男と女が本当に自分た
ちの守るべきものを創る崇高な感じがした。ただ、う
がった見方をするとイスラエル(ユダヤ人)を一人で
も多く作れという事にもとらえられるが....。スピル
バーグという偉大な作家には心の奥に深い闇が隠され
ている事を観客は知らなければいけない。この映画は
テロ行為や戦争とは国家とか力のあるもの達が自分た
ちの復讐と名誉を高尚な言葉にすりあわせ、罪の無い
個人が個人を殺戮させてるだけの様な気がします。や
はりそこからは何もうまれてこないことを正面から直
球で描いた素晴らしい作品だと私はおもいます。


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