サヨナラCOLOR  DVD・ビデオレビュー

見た日/5月某日 ★★★

 これ、見逃していて、ぜひ見たかった1本。

 居酒屋の女将を愛人に持ち、女子高校生と援助交際をするような医者だが、ピュアな面を持つ主人公の竹中直人が務める病院に、高校時代の同級生で今も想い続けている初恋の人、原田知世が入院してくる。彼女は重い子宮ガンで、竹中扮する医師は全力で治療に当たるが…。

 「難病」「恋愛」というベタベタな要素をベタにせず、ゆるゆるなテンポとほんわかしたユーモアに包みながらも、それでいて人を愛し、想い続ける大切さをきちんと描き切るのはさすがに竹中監督。

 監督デビュー作「無能の人」にも通じる、冷めたユーモア感覚に見え隠れするヒューマニズムが「照れ」のように写り、見ていて心地よい。大人になっても少女の可憐さを持つ原田知世のキャスティングがはまっている。この映画の原田知世は、「時をかける少女」の芳山和子がそのまま成長したような透明感がある。

 多分、竹中監督自身の青春時代への想いを具現化した部分も多いのだろう。これまでの竹中監督の作品群と比べても私小説的な感じがとくに強い作品で、決してテンポはよくないし、豪華なキャスティングもはまってない部分があるものの、実にさわやかで後味のいいラブストーリーになっている。

 
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