新作3本一気レビュー!  新作レビュー

観た映画がたまっていて、新作レビューがおいつかないので、申し訳ありませんが、何本か、まとめて短めにレビューします。

「旅立ち~足寄より」

観た日 4月某日 ★★★

若き松山千春の青春時代を映画化。

70年代の雰囲気がよく出ていて、自分に正直であるが故に、時折周囲と衝突してしまう彼をデビューさせた、ラジオディレクターとの絆を描く。

若いころ、自分一人で偉くなったように思うことは誰にでもある。でも実は、そんな自分が誰かに支えられている、と気づいたとき、人は一歩大人になれる。

そんな、青春期の出会いと別れを、北海道の素晴らしい自然を交えて描いた、誠実な作品。父親役の泉谷しげるがいい味を出しているが、実は泉谷さん自身が伝説のフォークシンガーなので、この辺りのキャスティングは考え抜いてのことなのだろうな、と思った。

「レッドクリフpartU」

観た日 4月某日 ★★★

ジョン・ウー監督、久しぶりのやりたい放題。彼の独特の美学は香港で完成され、ハリウッドでは今一つ発揮できなかった感があるものの、再び中国の大陸で花開いた感はある。

壮大な予告編だったパート1に比べて、ストーリー展開、スペクタルな戦闘シーン、全て何百倍も面白い。ヒロインの活躍ぶりや、孔明の作戦、泣かせてくれる孫権の妹と敵の兵士との淡いエピソードなど、見どころはいっぱい。

ラスト近くには、ジョン・ウー監督作品を見続けてきた人なら、思わず拍手喝采してしまう、お約束のシーンも登場!「えっ!?時代劇なのに・・・そう来たか!」とビックリ。

ただし、物語展開に甘いところもあるし、情にまかせて「えいや!」という点もあって?なところも少々あるのだが、そこはジョン・ウー監督ならではのファンタジーで、許せてしまうのだ。これだけウー節が炸裂したのは「フェイス/オフ」以来、香港時代からだと大傑作「狼/男たちの挽歌・最終章」以来ではないだろうか。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」

観た日 4月某日 ★★★★

製作日数が公開日までギリギリだったせいなのか、それで宣伝が十分じゃなかったのか、大ヒットした前作に比べると、ヒット、というまでは行かなかったようだけれど、僕的には評判だった「チーム・バチスタの栄光」よりこちらの方が出来がいいと思うし、何より中村義洋監督の手腕が発揮されているように思えた。

中村監督と言えば、「アヒルと鴨のコインロッカー」でのトリッキーでいて濃密な物語展開も楽しめる、優れた演出が印象的だったが、この映画も、謎解きの面白さに加え、出てくる登場人物たちがとっても魅力的で、それでいて映画のテーマとなっている救急医療の大切さ、必要性もずっしりと伝わって来る、という拍手喝采の1作だった。

「鴨川ホルモー」

観た日 4月某日 ★★★★

不思議な、それでいて妙な魅力と活力に満ちた、変なんだけれど、愛すべき映画だ。

「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズで、エンタテイメントの手腕を発揮していた本木克英監督だが、本木監督の作品では、恐らくこれがベストムービーではないだろうか。

本木監督は松竹の社員監督だが、メジャー配給・制作会社の社員で監督という、最近では珍しい立場ながら、これだけ安定して娯楽作を作り続けているのは、実は物凄いことでもあるので、これからも是非、頑張って頂きたい。

京都大学、立命館大学、龍谷大学、京都産業大学には、それぞれ秘密のサークルがあって、古来より伝わる、式神を使った「ホルモー」なる伝統競技を、学生たちが守り続けている、という設定がユニークで、実にオリジナリティにあふれている。

映画自体は正当な青春映画の作りになっていて、イマドキの学生気質がダラダラと描かれていくのだが、そこに古来からの神事である摩訶不思議な「ホルモー」が絡み合う様が面白い。京都という独特の世界(結界)を舞台にしているからこそ、日本人にしか感じられない『和』の感性もしっかりと描かれていて、日本映画ならではの、エンタテインメントになっていると思う。

式神たちのデザインはもう少しオドロオドロしくてもいいと思ったが、なかなかにカワイイ。式神を操る独特の言葉とポーズ、そして、「ホルモー」を先輩から受け継ぐときに舞う踊りの歌がケッサク。まさか、小林◎◎の「◎◎◎◎娘」とは。これには笑わせてもらった。

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