淀川さんの至言  映画つれづれ

「シネKING」も、番組が始まって2カ月近くが経ちました。9本目までの収録は終わっていて、来週初めには、10本目、11本目の収録があります。

先週は特別番組のため放送はありませんでしたが、今週は金曜日深夜に放送されるので、是非皆さん、ご覧ください!!

今週はワーナーマイカル・シネマズ防府から「ターミネーター4」「ハゲタカ」をご紹介します。

さてさて、番組が始まって、何が嬉しいって、先日も「観る気はなかったのですが、番組を見て『余命一カ月の花嫁』を観に行きました」「何か映画を見たいと思っていたけど、番組を見て『60歳のラブレター』を夫婦で観た」という声を頂いたこと。

「一本の映画で、あなたの人生が変わるかも」。番組でいつもギャグっぽく言ってますが、これは僕の本音です。一人でも多くの方に、「映画」の素晴らしさを感じてほしい、と思って、番組の収録に臨んでいます。

話題は変わりますが、今年は、映画評論家・淀川長治さんの生誕百周年に当たるそうです。

淀川さんと言えば「日曜洋画劇場」です。この番組で、僕も洋画の楽しさを知ったように思います。あの名調子もそうですが、ユーモラスな中にも、決して作品をけなさず、どんな映画もいいところを見つけて褒め、解説する姿勢が大好きでした。そして、その中にも、その映画の本質をズバリと指摘する、批評眼はすごいものがありました。

僕はただの映画好きで批評家ではないので、テレビで映画の紹介をする、ということにずいぶん躊躇もしたのですが、多少でも番組を見た方が映画館に行くようになれば、との想いで「シネKING」のお話を引き受ける決意をしました。

いつも収録に当たって気を付けていることは、この淀川さんの姿勢です。もちろん、足元には及ばないし、次元も違いますが、どんな映画でも、いいところをきちんと評価し、その面白さを伝えていければ・・・と思っています。

その淀川さんの生前の言葉に、こんなものがありました。

「私は映画からできるだけ滋養分の方を取り上げて読者に教えようと心がけます」「けっきょく、何時もたどり着くことは(人間が)描かれているかどうかという根本にたどり着きます」(キネマ旬報4月下旬号より)

そして、これこそ至言。

「私が映画が好きなのは、歌舞伎よりもバレエよりも新劇の舞台よりも、映画を見るひとの量の大きさです。映画を大衆娯楽とむかしから呼んできました。映画こそは大衆の娯楽なのです。そして私たちはその大衆のなかにこそ生きているのです。自分だけがわかるというようなこうまいな映画でもやっぱり大衆とともにこそ(映画)は見るべきです」(同)

深夜のバラエティではありますが、だからこそ、楽しく、これからも伝えていきたいな、と思います。



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2009/6/7  11:43

投稿者:マニィ

K−SASABEさま、コメントありがとうございます!

「サヨナラ先生の映画歳時記上・下」是非、読んでみます!

直接、淀川さんの講義を拝聴されたお話、是非、伺いたいです!!

今のテレビのお仕事ができるのも、K−SASABEさまのお陰です。

いつもオンエアを見て反省ばかりなのですが、先日は「四日間の奇蹟」を紹介させて頂きました。

これからも頑張ります!!


2009/6/4  22:57

投稿者:K-SASABE

こちらは、賛同シマス!
淀川長治さんは高校生の頃の僕の憧れの人でした。今月、生誕100年を記念して「サヨナラ先生の映画歳時記 上・下」が出版されました。今でいうブログ風の読み物です。1969〜78年までの10年間が淡々と書かれているのですが、日曜洋画劇場を一番観ていた頃なのでいろんなことが思い出されます。淀川さんの映画解説CDを引っ張り出して聴き直したりすると涙が出てきそうです。
映画学校で初めて淀川さんの講義を聴いたときの感動は今も忘れることができません。
マニィさんのTV解説、僕も早く聴いてみたいです。
頑張ってください。

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