ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲  新作レビュー

★★★

三池崇史監督の凄さは、物語の破綻にある、と思っている。その降り幅によっては、傑作にも駄作にもなり得るのだが、その危うさもまた、三池監督作品の魅力なのかもしれない。

それまで積み重ねてきた物語や設定を、映画の途中やクライマックスでいとも簡単にぶち壊す、一種の軽々しさが、まるで麻薬のような魅力を放つ。

「ヤッターマン」が一般にも受けたのは、物語の破綻寸前のところで、原作アニメの「お約束事を守る」という行為が、映画に妙なバランスを与え、割と万人向けの面白さを構成したいたのだと思う。

ところが、今回のゼブラーマンの2作目は、スケールも予算も特撮も前作よりはるかにパワーアップしてはいるが、物語は前回ほど破綻していないものの、やっぱり最後は思いっ切り「破綻」するのだ。

主人公をぞんざいにしているのも三池作品の妙。一時期、画面から存在そのものが無くなる「ジャンゴ」のガンマン、途中から存在が薄くなる「ヤッターマン」のガンちゃんと同様、この映画も主役のゼブラーマンは陰が薄い。主演の哀川翔の存在感の強烈さだけで持っている感がある。

つまりは、良くも悪くも敵役のゼブラクイーンの魅力全開で、全体が「ゼブラクイーン=仲里依沙」のプロモーションビデオと化していて、これはこれでとってもよい。

ハチャメチャの降り幅が広い分、個人的には前作の方が好きだが、大画面いっぱいに展開されるゼブラクイーンのセクシーなダンスと歌声は、とっても魅力的。

万人が「面白い」と思う映画ではないけれども、全体に漂う怪しさとクールさ、そしてヒロインのセクシーさは見どころいっぱい。逆に、そこだけが魅力なのだが、それは作り手側の確信犯なのだと思う。


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