武士道シックスティーン  新作レビュー

★★★★★

少年少女の「揺れ」を描かせたら、古厩智之監督は日本一だと僕は思っているが、もしかしたら「世界一」ではないか、とこの「武士道シックスティーン」を観て思った。

幼少期から剣道に打ち込み、“勝つ”ことにこだわる中学生女子剣道チャンピオンが、ある試合で負けてしまう。そのチャンピオンはわざわざその負けた相手がいる中高一貫の高校に進学し、剣道部に入るが、その“相手”はお気楽に剣道をしているフツーの少女だった…。

剣道が全ての少女が、普通の少女から、何かを学んでいく。
普通の少女が、剣道が全ての少女から、何かを学んでいく。

少女2人が、「剣道」という“武道”を通し、お互いに足りないところを補完しあいながら成長していく様を、成海璃子、北乃きい、という今を代表するティーン女優を得て、鮮やかに描いている。

勝つことに何の意味があるのか?そもそも、多感な青春時代に“戦う”ことに何の意義があるのか?この映画は、中学や高校における部活動の意味合いや、思春期に訪れる悩み、苦しみを、日本人が大切にしてきた“武道”の意義にまで踏み込んで描いている。

古いようで、新しいタイプの青春映画である。

古厩監督は、これまでも劇的な変化はなくとも「一歩成長する」少年少女たちを描いてきた。そして、「ロボコン」「奈緒子」「ホームレス中学生」など、どの作品も秀逸なのは、子どもたちを描きながら、その子どもたちが背負う背景や起因として「大人たち」をもさり気なく描いてきたこと。この映画も、ヒロインたちの親たちの描き方があってこそ、2人の悩みに深さがにじみ出る。

成海璃子の「イヤー!」という奇声、「お前!」という男言葉、アグラ座り…こういう細かい演出が、のちのヒロインの悩む姿、成長する姿に上手く繋がっている。

「武士道シックスティーン」公式サイト↓
http://bushido16-movie.com/

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2010/11/25  8:48

投稿者:マニィ

ナットマンさま、ありがとうございます。

本当、古厩監督は若手俳優さんの演出が上手いなあ、と思います。

成海さん、北乃さんともに、新たな魅力が出ていました。

僕もまた組んでいただきたいなあ、と思います。

2010/11/23  20:53

投稿者:ナットマン

 この作品を観て、
古厩監督によって再びこの二人が共演すると、
更に面白い事になるような予感がありました。

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