トランスフォーマー ダークサイド・ムーン  新作レビュー

★★★

どんなに映像が凄くても、脚本が大味と言うかドンブリと言うか、きちんと物語として成立してないと、辛いものがある。

こういうSFやアクション映画は、観客をドキドキさせてなんぼのもんで、この映画にもドキドキさせる要素やスリリングなシーンはあるのだが、いかんせん、大味な物語展開が続くので、どんなに主人公が危険な目に遭ってもそれが“危険”に見えないのは困っちゃう。

僕は「痛み」が伝わる映画こそ傑作だといつも書いているが、それは肉体面でも精神面でも同じで、とくにこの手の映画は「痛み」が必要でしょう。

で、この映画最大のウイークポイントは「間」がないこと。ラストの攻防は確かに見応えはあるが、ずーっと続くとさすがに飽きちゃう。緩急つけてほしい。アトラクションと「映画」は違うのだ。VFXの質量で劣っていても、まだ見せる工夫をしていた「SPACEBATTLESHIPヤマト」の宇宙戦闘シーンの方が「映画」として「面白かった」と思ってしまった。

けなしてばかりじゃだめなのでいいところも書くが、実景をベースにしたVFXの合成技術は凄まじい、の一言に尽きる。ポストプロダクションではなく、製作段階からの3D映画製作において、実景にCGを合成させる方法なんて、恐らく途方もないほどの予算と人手(CDオペレーターの数は半端ないだろう)と労力がいるだろうが、膨大なカット数でそれをやってのけたのは、確かに凄いし、感服する。

トランスフォームするところや、巨大な敵ロボットなど、見どころは盛りだくさんだが、ビルから飛び降りる兵士たちのシーンは、実際に飛んだスタントマン目線の実景なので、3Dだととくに迫力がある。このシーンだけでも3D料金を払う価値はある。

でも、やっぱり脚本とアクションシーンの間なのよね。タランティーノ監督は、その辺りを深作監督作品などから学んだのだろうな。マイケル・ベイ監督、「ザ・ロック」まではよかったのになあ。

ど迫力のアクションはよくても、つるべ撃ちすりゃあいいってもんじゃないよ、と言いたい。
2



2011/8/28  4:26

投稿者:マニィ

ナットマンさま、ありがとうございます!

ご共感頂いて嬉しいです!

ヨウスケさま、ありがとうございます!はじめまして、ですね。応援嬉しいです。「シネキング」これからもがんばりますね。

確かに、人の醜さを描いていましたね。あんなに簡単に恩人を追い出すなんて、人は本当に勝手なもの。

それだけに、次のシーンでは燃えましたね。

また、是非コメントください!!


2011/8/28  0:03

投稿者:ヨウスケ

僕も先週見ました

確かにアクションは飽きがきてしまうけど

敵の言いなりになり 助けてもらった恩も忘れ見方を地球から追い出す

人間の心の弱さみたいなものが描かれていて

なんか 感動したw


シネキング頑張ってくださいOK応援してま〜す

2011/8/24  20:27

投稿者:ナットマン

 良かった…
 ようやく同じような印象を持った方と文章を読めました。
 私は、抑揚の『揚げ』ばかりに飽きて寝てしまいました。

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