追悼 井上雪彦アナ 映画つれづれ
KRYの井上雪彦アナウンサーが亡くなりました。本当に突然の訃報で、ただただ、驚くばかりです。葬儀にも参列させていただきましたが、いまだに信じられません。
月曜に放送された「熱血テレビ」の追悼特番では、井上アナと佐々部映画との関わりについて触れてなかったので、ぜひ紹介したいと思ってここで筆を取りました。井上さんは、番組にもたびたび出演している歌手の山本譲二さんが映画初出演ということで「チルソクの夏」を取材。その縁で佐々部監督とも親交を深めるようになり、「チルソク」では街をギターを抱えて歩く譲二さんの背後で歩く黄色いシャツの酔っ払い、という絶妙な役で映画初出演も果たされています。
そして、「カーテンコール」では藤井隆扮する幕間芸人の修平が映画の斜陽から映画館を追われ、キャバレーでの芸人になるものの、客から冷や水を浴びせられ、やがて失意のまま韓国に渡る…という重要な場面で、修平に冷たい言葉をかける、中小企業の社長役として出演!今度はきちんとセリフまであります。
井上さんは「いやあ、単なるエキストラですよ」と言いながら「時代が変化し、修平が不幸な道を歩むきっかけとなるのが僕のセリフです。こんな重要なポイントで使っていただいた佐々部さんにただただ感謝です」と言われてました。
そして、本当に佐々部監督のことを、心を込めて「佐々部さん」と呼ばれ、敬愛されていました。とくに「チルソク」と「カーテンコール」の話になると、作品に思い入れも強く、もう止まりません。いつも「作品に込められた家族への愛。本当に深いものがあるよね」と言われていました。
昨年、おたっきーが企画した「カーテンコール」の作曲家、藤原いくろうさんを招いたライブでは司会も務めていただきましたが、このとき「家族や人間同士の絆を描いた映画が最近少ない。佐々部監督の作品はどれも生きる素晴らしさ、人が人を想う大切さを描いたものばかり。ぜひたくさんの方に見ていただきたい」と訴えておられたのも印象的でした。「佐々部映画のためなら、ギャラなんかいらないよ」とも言われていました。
県内と北九州を回った「カーテンコール」の舞台挨拶では井上尭之さんの「いつでも夢を」の生歌に涙を流され、「司会者として失格ですが、私は本当に感動しました」と素直に心情を述べられる雪彦さんの姿に、こちらもまた熱い熱い感動をいただきました。
おたっきーが最後に井上さんと出会ったのは、奇しくも「出口のない海」の試写会場でした。映画上映後、映画の感想を「1つ1つの場面、セリフに、佐々部さんが込められた、深い意味がある映画だね。たくさんの若い人に見てもらいたいね」。これがおたっきーと井上さんとの最後の会話です。
おたっきーも仕事でKRYと長く関わりがありましたが、不思議と井上さんとは「映画」を通しての関わりが深く、井上さんの姪御さんでもある二胡奏者のMikiさんとの出会いも、佐々部映画とのご縁でした。
仕事で知り合ったMikiさんに、佐々部監督を囲む集いでのアトラクション演奏をお願いし、「チルソクの約束」を弾いていただいたところ、そこで井上さんと親類ということが分かり、お互いにビックリ。Mikiさんも伯父さんが「チルソクの夏」に出演されていることをその場で知り、その後、監督の作品も見られて佐々部ファンになって行きました。
映画との関わりが深いということで、このブログで追悼させていただきました。井上さんのご冥福を心からお祈りするとともに、佐々部監督の作品を心から愛し、応援した井上さんのことを知っていただきたく、紹介しました。
本当に残念です。
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月曜に放送された「熱血テレビ」の追悼特番では、井上アナと佐々部映画との関わりについて触れてなかったので、ぜひ紹介したいと思ってここで筆を取りました。井上さんは、番組にもたびたび出演している歌手の山本譲二さんが映画初出演ということで「チルソクの夏」を取材。その縁で佐々部監督とも親交を深めるようになり、「チルソク」では街をギターを抱えて歩く譲二さんの背後で歩く黄色いシャツの酔っ払い、という絶妙な役で映画初出演も果たされています。
そして、「カーテンコール」では藤井隆扮する幕間芸人の修平が映画の斜陽から映画館を追われ、キャバレーでの芸人になるものの、客から冷や水を浴びせられ、やがて失意のまま韓国に渡る…という重要な場面で、修平に冷たい言葉をかける、中小企業の社長役として出演!今度はきちんとセリフまであります。
井上さんは「いやあ、単なるエキストラですよ」と言いながら「時代が変化し、修平が不幸な道を歩むきっかけとなるのが僕のセリフです。こんな重要なポイントで使っていただいた佐々部さんにただただ感謝です」と言われてました。
そして、本当に佐々部監督のことを、心を込めて「佐々部さん」と呼ばれ、敬愛されていました。とくに「チルソク」と「カーテンコール」の話になると、作品に思い入れも強く、もう止まりません。いつも「作品に込められた家族への愛。本当に深いものがあるよね」と言われていました。
昨年、おたっきーが企画した「カーテンコール」の作曲家、藤原いくろうさんを招いたライブでは司会も務めていただきましたが、このとき「家族や人間同士の絆を描いた映画が最近少ない。佐々部監督の作品はどれも生きる素晴らしさ、人が人を想う大切さを描いたものばかり。ぜひたくさんの方に見ていただきたい」と訴えておられたのも印象的でした。「佐々部映画のためなら、ギャラなんかいらないよ」とも言われていました。
県内と北九州を回った「カーテンコール」の舞台挨拶では井上尭之さんの「いつでも夢を」の生歌に涙を流され、「司会者として失格ですが、私は本当に感動しました」と素直に心情を述べられる雪彦さんの姿に、こちらもまた熱い熱い感動をいただきました。
おたっきーが最後に井上さんと出会ったのは、奇しくも「出口のない海」の試写会場でした。映画上映後、映画の感想を「1つ1つの場面、セリフに、佐々部さんが込められた、深い意味がある映画だね。たくさんの若い人に見てもらいたいね」。これがおたっきーと井上さんとの最後の会話です。
おたっきーも仕事でKRYと長く関わりがありましたが、不思議と井上さんとは「映画」を通しての関わりが深く、井上さんの姪御さんでもある二胡奏者のMikiさんとの出会いも、佐々部映画とのご縁でした。
仕事で知り合ったMikiさんに、佐々部監督を囲む集いでのアトラクション演奏をお願いし、「チルソクの約束」を弾いていただいたところ、そこで井上さんと親類ということが分かり、お互いにビックリ。Mikiさんも伯父さんが「チルソクの夏」に出演されていることをその場で知り、その後、監督の作品も見られて佐々部ファンになって行きました。
映画との関わりが深いということで、このブログで追悼させていただきました。井上さんのご冥福を心からお祈りするとともに、佐々部監督の作品を心から愛し、応援した井上さんのことを知っていただきたく、紹介しました。
本当に残念です。

2006/8/23 1:31
投稿者:おたっきー
2006/8/21 6:17
投稿者:STAR-EXP
井上雪彦さんの記事を探してたらここにたどり着きました。
ラジオも聴いていた時期もありましたし、
熱血はたまに見てたんで、ある程度の話は知ってたんですが、こんな井上さんがいらっしゃったんですね。
初めて知りました。
いい話、ありがとうございました。
http://star.av.fm/
ラジオも聴いていた時期もありましたし、
熱血はたまに見てたんで、ある程度の話は知ってたんですが、こんな井上さんがいらっしゃったんですね。
初めて知りました。
いい話、ありがとうございました。
http://star.av.fm/
ホムペ、ブログも拝見しました。楽しいサイトですね。おたっきーも下松市内在住ですから、もしかしたら、ご近所かな?
佐々部監督の新作「出口のない海」は下松でもロケをしています(日石球場と山鳩珈琲店)ので、ぜひご覧ください!!
さて、本当に雪彦さんの突然の訃報には驚き、今だに悲しくてたまりません。
「チルソクの夏」と「カーテンコール」を見るたびに雪彦さんのことを思い出しそうです。