バックダンサーズ!  新作レビュー

見た日/9月某日 ★★★

 この手の映画って、日本映画では基本的に昭和30年代に井上梅次監督が「嵐を呼ぶ男」でパターンを作って以来、若者の姿形、風俗が変わっているだけで、基本的には変わってない、永遠のオーソドックスパターンではある。

 ということは、物語はもう見る前から分かっているのだ…。

 だからこそ、こういう映画はキャラクターの強さ、演じる俳優さんの魅力にものすごい比重がかかってくる。そういう意味では、4人のダンサーを演じた女優さんたちは一定の魅力を放っているし、ダンスシーンも彼女たちの頑張りがしっかり伝わる。

 …それにしては、脚本に矛盾が多く、物語の展開も弱い。他のキャラクターは(とくにレコード会社の部長と課長)デフォルメしすぎで、テレビ出身の監督に多い、「こんな人物は現実にいないわな」キャラクターのオンパレードだ。

 主人公たちのダンスに賭ける情熱や理由も説得力に欠けるし、物語にはなかなか乗れない。でも、2時間見せるのは、hiro、ソニンを中心とした女優さんたちに魅力があるから。キャラクターの弱さを、彼女たちの地の魅力がカバーした、という感じがする。でも、これって映画としては誉め言葉ではないかも…。

 ラストのダンスライブも、悲しいかな、主人公たちのダンスより、脇の多分本物のダンサーたちの方が魅力的で上手なのだが、音楽シーン、ダンスシーンの躍動感で許してあげよう、という気にはなる。

 ソニンが素晴らしかったのと、陣内孝則が往年のロッカーズを思わせる役柄で出ているのが印象的だった。本当は★2つというところだが、ソニンちゃんに免じて★1つ追加。
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