2014/12/16

化身  nature
陽がどっぷりと暮れ、シカたちの撮影を終わったような気分でいた。
そのまま車を走らせていると、強烈な“気”が僕を打ち抜いた。
慌てて急ブレーキを踏み、“気”のほうへ視線をやると遥か遠くに違和感のあるシルエットが見えた。

オスジカだ。
片角がない。。。
しかし物凄いオーラを放っている。

オスジカにとって角がないことは致命的である。
なのにこの存在感はなんなのだろう?

その勢いに無我夢中でカメラの設定も気にせずシャッターを切ってしまう。
案の定まともに写らず、お願いだ三脚を立てる時間だけ与えてくれと急いでセッティングした。
完璧にピントが合っているかもわからないままシャッターを押し続けたが、
ふと我にかえって冷静に設定をし直してから顔を上げるとそれはいなかった。
わずか3分。 7枚の写真。

あんなに細い砂州でそれは無い。
しばらく呆然と眺めていたが出てこなかった。

真っ暗になってからあの出会いの意味を考えていた。
ふとその答えが頭をかすめたころに眠りに落ちた。

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【化身】

翌朝、まぶしい光で目が覚める。
とうとう起きれなくなったようだ。
僕は一杯のコーヒーを淹れ、家路に向かってアクセルを踏んだ。
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