http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/20100902_390925.html
どんどん大容量化してきているフラッシュメモリですが、ここにきて少しとまったような気もします。1年近く前はSSDで自作業界が沸いていたようなきもするのですが、だいぶ沈静化してきた様子さえあります。
個人的にはこれからのROMデバイスはSDカードあたりになっていくのかなぁとおもっていたのですが、上記のリンクの記事を見る限りではそうでもないように思えました。
フラッシュメモリのこれからは大容量化と長寿命でHDD等のストレージデバイスの代わりをしていくのだと思っていました。しかし実際はどうやらSSDをはじめとするメモリデバイスはHDDよりは高速だけど、ちょっと買い替えサイクルが短くなるデバイスへと変わっていくようですね。
最近、低価格なUSBメモリやClass2等の比較的低速なSDHCカードの中で使用してかなり短期間のうちに壊れてしまったという報告をネットで見るようになりました。明らかに低価格になっている商品に多いようでもしかしたら3bit/MLC(TLC)を採用したものなのではないか?という憶測が飛び交っていました。
フラッシュメモリはプロセスルールが微細化すると書き換え可能回数が減り、ダイサイズを小さくできるので低価格にすることができます。さらにTLCにすることでSLCやMLCよりも多くのデータを収納することができるようになります。より低価格で商品を作ることができるようになったわけです。
しかし、TLCなので書き換え寿命やデータ保持期間は極端に短くなってしまいます。これから短期間でフラッシュメモリが壊れてしまうということはもしかしたらそこかしこで聞くようになってくるのかもしれませんね。
CD-ROMやDVD-ROMは5年程度で読めなくなたという話はまだあまり聞いたことがありません。(もしかしたら私だけかもしれませんが。(苦笑))
上記を元に考えるとTLCのフラッシュメモリに現状のROMデバイス以上の保存期間を望むのはかなり難しいように思えます。
Blu-ray Disc以外の光学メディアの役割は少しずつ終わっていくように思えますが、次世代のROMメディアがどこに行くかは見えてきません。すべてネット配信というのも悪くはないですが、手に取れない商品はなんだかさびしいようにも思えます。

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