2007/10/14

イサム・ノグチ美術館  美術館・博物館

先週末、クイーンズにあるイサム・ノグチ美術館(The Noguchi Museum)を訪れました。

イサム・ノグチさんは、日系アメリカ人の彫刻家であり、工業デザイナーです。
日本人のお父様とアメリカ人のお母様に育てられ、小学校時代を東京で過ごし、その後アメリカに渡ってニューヨークを活動拠点としたイサム・ノグチさん。日米両方の文化のバックグラウンドを持つアーティストが、どのような作品を残したのか、とても興味がありました。

こちらが入ってすぐの展示室です。

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いかがでしょう? ……私はいきなりこれを見たとき、正直途方に暮れてしまいました。
芸術的にすばらしい作品なのはわかるのですが、私には全く理解できなかったのです。
こちらの美術館は、各展示室ごとに作品のタイトルが記されたシートが備えてあるだけで、全く作品の解説がついていません。

ところがたまたまラッキーなことに、この日は月に1度の日本語によるガイドツアーのある日に当たっていて、私たちも途中からそれに参加することができました。
かなり難解な作品で、製作方法や解釈などわからないことも多いようですが、それでもお話をうかがっているうちに、なんとなく作品の世界に入ることができました。

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美術館は、ガソリンスタンドを改造して作られたそうです。鉄骨とコンクリートブロックの無骨な作り、三角形の敷地…と、言われてみればなるほどと納得です。でもそれが、中の作品と実に調和しています。

素材となる石は、日本やイタリアから運ばれたそうで、それぞれの石の特徴がよく現れています。一見自然の姿に見えながら、ある部分はえぐられていたり、またある部分は磨きこまれていたりと、さまざまに手が加えられています。

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屋外にもいくつか作品があります。特に私の心を捉えたのはこちらの作品です。
日本の神社にある「手水(ちょうず)」を表しながら、同時にキリスト教の洗礼を表す「泉」も表現しているそうです。見ている間に、木の葉が落ちたり、表面にさざ波がたったり…と時とともに常に変化しているところにも魅かれました。

2階の一部には、工業デザイナーとしての、イサム・ノグチのもうひとつの顔が紹介されていました。こちらは、私にも分かりやすく、ほっとしました。

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手前のテーブルはイサム・ノグチの代表的な作品で、今でも購入することができるそうです。

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こちらの照明は、イサム・ノグチが提灯にヒントを得て作った代表的な作品とのことですが、コピーが数多く出回っているそうです。そういえば、いろいろな家具屋さんで、こういう和紙を使った照明をよく見かけますね。

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美術館内のカフェでは、イサム・ノグチの作品(テーブル・椅子・照明など)に囲まれて休憩することができます。奥の席は、どことなく日本の茶店を思わせますね。

難しいことはわかりませんが、イサム・ノグチさんの作品の中にほっとするものを感じるのは、やはりどこかに「和」のエッセンスが生きているからなのでしょうね。
とても居心地のよさを感じる美術館でした。
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2007/10/15  13:22

投稿者:セレンディピティ

☆ reikoさん ☆
「Home & Board」というお店、知らなかったので早速調べてみました。
とてもすてきな家具屋さんですね。
NYは、SoHoにお店があるようなので、今度機会があったら是非のぞいてみたいと思います。
NYは、大小ざまざなな美術館、博物館が多いです。
個性的な美術館もいろいろあるようなので、また是非訪れてみたいと思います。

2007/10/15  13:15

投稿者:セレンディピティ

☆ ゆずさん ☆
こちらの美術館は不便な場所にあるので、車がないとなかなか行きづらいかもしれません。実は以前にも一度行こうとしたことがあるのですが、見つからなかったんですよ。場所がちょっと分かりにくいです。
美術館の様子、簡単ですが伝わったでしょうか。よかったです。
↓ コメントが消えてしまったのですね。失礼しました。
たしかに私は真面目かもしれませんね。昔は真面目なところが嫌でしたが、最近は無理せずこういう自分も受け入れられるようになりましたよ。

2007/10/15  13:00

投稿者:セレンディピティ

☆ はじけ猫さん ☆
私も、現代美術や現代音楽は、どちらかというと苦手です。
やはり難しすぎて、よくわからないのですよね…。
今回は解説してくださる方がいらっしゃったので助かりましたが、それ以上にやはり同じ日本人の血が流れる者として、何か伝わってくる、通じ合うものを感じました。
これをきっかけに、他の現代アートも見てみようかしら、という気持ちになりました。

2007/10/15  12:50

投稿者:セレンディピティ

☆ oliveさん ☆
oliveさんはイサム・ノグチさんをご存知なのですね♪
ウィキペディアでちょっと調べましたら、第二次世界大戦中は、日系人だということで強制収容所に入れられ、収容所内では日系人たちからアメリカのスパイと思われて、つらい体験をされたようです。でも、作品からは日米のいいところだけが伝わってきました。
oliveさんのいとこさん、60年代の家具を扱っていらっしゃるのですね。きっとすてきな家具屋さんなのでしょうね。見てみたいです♪

2007/10/15  12:44

投稿者:セレンディピティ

☆ ふゆさくらさん ☆
ふゆさくらさんは、想像力が豊かですね☆ 感心してしまいました。
日本よりもアメリカ生活の方が長いイサム・ノグチさんですが、
きっと日本の文化も、ご家庭で大切にされていたのですね。
日本の文化をおちゃらけたり、曲解したりしていない作品から
真摯な眼差しが伝わってきました。
小さいながらも、とてもすてきな美術館でした。

2007/10/15  2:46

投稿者:reiko

こんにちは。
イサム・ノグチ、どこかで聞いた名前だと思ったら、好きな家具店の一つ、Room&Boardで彼の名前のついた(彼のデザインの)家具がいくつかあるんですよね。この記事で紹介されているガラスのテーブル、和紙を使った照明など。シンプルでモダンだけれど温か味がある(特に照明)ところが人気なんでしょうね。

それにしてもさすがNY、いろいろ興味深いミュージアムがありますね♪


http://blog.weitgenant.com

2007/10/14  22:17

投稿者:ゆず

こちらは一度行きたいと思いながらついに訪れる事がなかったところのひとつです。
お陰で行った気になれましたぁ〜
カフェも素敵ですね♪
↓の記事にコメントしたのですが残ってなかったようです。 ごめんなさい。
最後の2行に真面目なセレンさんらしさが出てますねぇ〜って書いたんですよぉ〜


http://diary.jp.aol.com/hxwqgm9/

2007/10/14  18:27

投稿者:はじけ猫

どうも現代美術は苦手・・・だったんですよ。
アバンギャルドすぎて理解不能、と勝手に食わず嫌い。
でも、例えば同じ現代彫刻で、ヘンリー・ムーアなど
よく見ると親しみがわいてくるし
(箱根の彫刻の森美術館でお馴染みですよね)
作家が何を訴えたいかよりも、こっちの感覚で
これはこういう風に見える、で勝手に解釈しちゃったほうが楽チン!で
見方が変わりました。(でも未だに苦手)
イサム・ノグチ氏の作品はじっくり見たことがないのですが
工業デザイナーとしての才能は素晴らしいなあ。
・・・美術や音楽はやっぱりクラシックがいいな、と
思うコンサバな私でした・・・。


http://diary.jp.aol.com/8cmpynp78

2007/10/14  15:31

投稿者:olive

美術にうとい私ですが、イサム・ノグチは知っています。テレビで特
集を見たこともありますが、幼少時代は混血ということでかなり苦し
んだようです。
ガラスのテーブルは有名で今でも人気がありますね。
実は私のいとこが家具屋をしていまして、しかもいわゆるミッドセン
チュリーと呼ばれる60年代くらいの家具をよく取り扱っているので
ちょっとだけ詳しいんです^^。いとこのお店にもこのテーブル売ら
れていますよ。

http://olive.blog.shinobi.jp/

2007/10/14  13:27

投稿者:ふゆさくら

イサム・ノグチさんが幼少期を過ごされた東京のご自宅ではきっと・・・深い色の柱や障子の襖のあるお部屋の畳に座ってちゃぶ台でお絵かきしたり、何かの工作をしたりして、ふとお庭を見れば、純和風のお庭が目の前に広がる・・・そんな風景が頭に浮かびました。
違うかもしれないのですが・・・、ものすごく勝手な想像です(笑)
NYには素敵な美術館がたくさんあるんでしょうね。
秋深まる中、落ち葉を踏みしめながら美術館巡り・・・う〜ん、うらやましいわ〜(^^)

http://diary.jp.aol.com/gpaamff/

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