12日に関内の映画館ジャック&ベティで、細野晴臣音楽生活50周年記念ドキュメンタリー「NO SMOKING」を見た。
プロとしては50年だが、理解のあった両親の元で幼少の頃から音楽に親しんで来たので年齢イコール音楽生活と言ってもいいだろう。
エイプリルフール、はっぴぃえんど、ソロ、YMOから現在までを当時の映像、今の細野氏や関係者のコメントで構成されていて、その時代々々で興味を持った音楽を追求し、きちんと形に残して来たのが分かる。それはその時の流行りの音楽をなぞるのとは違い、細野氏が新しい流行を作って来た。その一番大きな例がYMOだろう。もちろん、細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏という3人の天才が集まったからというのもある。
そのYMO「君に胸キュン」のPVが少し流れたのだが、今見ると死ぬほどダサい。坂本龍一ですらカッコ悪い。ただ、これはあえて当時でもカッコ悪いと思われるように作ったのかもしれない。この時代はあえてカッコ悪いことをして面白がるという風潮もあったように思う。
それと、再結成YMO(アルバムでいうと「テクノドン」)のあたりはまったく触れられていないが、もしかしたらあれはなかったことにしたいのかもしれない(笑)。
50周年記念ドキュメントとはいえ、これで一区切りというわけではない。「後は任せた」という発言も出て来るが、細野氏の音楽生活はまだまだ続くに違いない。これからも新しい音楽に触れ、それをきちんとした形にしてゆくだろう。
http://hosono-50thmovie.jp/