休み。
出かけたい予定があったら出かける。不要不急とか緊急事態宣言とか関係ない。
今日は、東京は上野の広小路亭で行われる「しのばず寄席」を見に行った。
2時頃に上野に着く。
人手はそこそこ。日曜日にしては少ないのだろうがガラガラではない。
適当にぶらつく。広小路亭の道を挟んだ向かい側にある富士そばがつぶれていた。こんな良い立地条件にある富士そばがつぶれるとは。やはりコロナの影響なのだろうか。
しのばず寄席は4時45分開演なので4時20分頃に広小路亭に入る。そしたら、受付の人に、「昼の部の主任(トリ)の師匠が上がっているので3階の長椅子でお待ちください」と言われる。まだ終わっていなかったのか。会場のある3階に上がるとドアの向こうで確かに誰かが喋っている。もらったプログラムを見たら昼の部の終演が4時30分となっていた。転換時間が15分とは。
結局、4時35分頃に終演。
中に入る。昼の部の客は15人ほど。係の人が、昼の部の客もそのまま夜の部を見られますと言っていたので何人か残るかなと思ったら自分も含めて6人。前半の途中で2人、仲入り休憩中に1人帰ったので最後は3人になった。
4時45分頃に開演。
まずは前座の柳家ふくびき。
噺は「十徳」。
「昼の部では伯山先生が〜」と言っていたのでプログラムの昼の部を見たら日替わり4人交互出演の欄に伯山の名前が。上がり時間は3時10分。その頃にはもう上野にいたので知っていたら見ていた。久しぶりに神田伯山が見たかった。無念。
続いて立川談吉。
噺は「牛ほめ」。
いつも通りだけどお客が多かったらもっと受けただろうにと思うともったいない。
続いて三笑亭小夢。
噺は「茶の湯」。
「しのばず寄席」は立川流、落語芸術協会、円楽一門が出るので、自分のように立川流中心で見ているとなかなか見られない芸人さんが見られる。落語だけでなく色物さんも出る。
続いてKO−1。
マジック。
リング、トランプ、お札が変わるマジック。「真剣に見ないでください」と言っていたがタネが分からないのでついつい真剣に見てしまう。
仲トリは三遊亭遊吉。
噺は左甚五郎が出て来る噺で多分「三井の大黒」。以前誰かで聞いた覚えがあるものの誰だか分からない。
仲入り休憩後は講談から。
一龍齋貞橘。
豊臣秀吉一代記「太閤記」の一節。
続いて三遊亭萬橘。
たった3人の客をまくらで引き付けて「風呂敷」で笑わせる。こういう状況で諦めるかちゃんとやるかでその芸人の力量が出る。
萬橘師匠はまだ独演会では見たことがなかったのでいずれ見たい。
トリ前は相撲漫談の一矢。
呼び出し風の衣装を着て登場。「いちや」と読んでいたが「かずや」だった。
最近の相撲のことやら年寄株についての事情やら興味深い内容。今場所は途中で中止になるだろうとの予測。
トリは土橋亭里う馬。
立川談志の惣領弟子。
久しぶりに見る。まくらの語り口から懐かしい。今日一番の目当ては里う馬師匠だった。
3日連続のしのばす寄席で、昨日一昨日で「子別れ」の上、中をやったとのことで今日は下。
噺の運びやサゲはオーソドックスで、余計な入れ事もなし。なのに聞いていられるのは何なのだろう。
8時に終了しなければならないということで若干急いでいるようにも見えたが久々に里う馬師匠が見られて何より。
終演して外に出て時間を見たら7時57分だった。
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