キャビン内に入って3年間保存しておいたモノをテーブルの上に広げた。
雨の中、約束した3時より検査官は30分ほど早く到着した。
案外若い人、40歳オーバーしたくらいな人。
既にエンジンを掛けてスターンライト、航海灯、マストトップ灯を点灯してある。
ポンツーンを歩きながら、マストトップを指さして「OKでしょ」。
スターンライトと航海灯「OK」。
「全てOK」「書類もOK」「ステッカー類もOK」
「ライフジャケットの着用仕方」のステッカーは貼ってありますか?。
「そんなモノはありません。
出航する前に全員装着しますから不要です」
「無料でくれるのだったら貼っておきます」
「いいえ、有料なんですが…」
「じゃあ、不要です。
出航前に全員着用するからです」
「…、…、… 一般客船の場合…云々」
「いいえ、不要です」
「はい、これで終了です。今週中に新しい船検証が届くでしょう」
この間、約10分弱。
期限切れになった信号紅炎を始末してくれと言ったら、みんなに言われます…と(笑)。