本堂の横の坂道を登っていくと山の頂上に広場があり、西側に明治天皇・皇后(昭憲皇太后)の立像が建てられ、東側には、武士の父子(と思われる)が向かい合っている石像(コンクリート像?)が置かれている。こんな出会いか、別れの場面があったような気がするが・・・。楠木正成と正行の桜井の別れの場面かな? 明治天皇の像の前に楠木父子の場面なら、戦前の皇国意識発揚の象徴としては、格好のテーマであるようだが・・・。
桜井駅の別れは、正成43才、正行11才の時であった。
「桜井の訣別」
青葉茂れる桜井の
里のわたりの夕まぐれ
木の下蔭に駒とめて
世の行く末をつくづくと
忍ぶ鎧の袖の上に
散るは涙かはた露か
正成涙を打ち払い
我子正行呼び寄せて
父は兵庫へ赴かん
彼方の浦にて討死せん
汝はここまで来つれども
とくとく帰れ 故郷へ (作詞 落合直文 作曲 奥山朝恭)

明治天皇・皇后の立像。

楠木正成・正行父子の桜井の別れの場面か。

楠木正成(大楠公)

楠木正行(小楠公)