東京駅丸の内口から皇居に向かって歩く。やたら外国人の姿が目に付く。皇居はやはり観光の目玉なのだろうか。
大手門から皇居東御苑に入場する。三の丸尚蔵館を見学するつもりであったが、年末の休みということで目的を果たせず。伊藤若冲や酒井抱一の名品があるということだ。 仕方がないので皇居東御苑を散策することにする。昭和天皇の希望で武蔵野の雑木林を再現した林がある。汐見坂を上るとかすかに雅楽の笛の音色が聞こえてくる。宮内庁の楽部の建物の中で練習をしているようだ。テッセンの花を模したという桃華楽堂を抜けると江戸城の天守閣の建てられていた場所に出る。
明暦3年(1657)の大火で焼失した後は,再建されることもなく,基礎石である石垣だけが残っている。天守台から南へ下っていくと赤穂事件の発端となった松の大廊下の跡に出る。大手門に戻るまでに大番所・百人番所・同心番所と三つのチェック箇所があり、戦災を免れた当時の建物が残っている。江戸城の様子に思いをいたしながら皇居をあとにした。

和田倉から見た桔梗堀と桜田二重櫓(巽櫓)

大手門

三の丸尚蔵館

皇居正門石橋旧飾電燈

昭和天皇の意を受けて作られた二の丸跡の雑木林

桃華楽堂

天守台

東御苑(江戸城本丸)から天守台を望む。

松の大廊下跡

見事な松の向こうに大番所が見える。

伊賀・甲賀・雑賀の忍者集団が担った百人番所。