16 アメリカの信徒の寄付により建設された金城学院榮光館
金城学院は、明治22年(1889)米国南長老教会の宣教師
ミセス・ランドルフが創立した金城女学校に始まる女子校のミッションスクールである。
その中で
榮光館は、昭和11年(1936)、講堂兼礼拝堂として作られ、その建設費約17万円(当時)の半分近くは、アメリカの信者の寄付によってまかなわれた。3階建で、1階が図書室、2〜3階が講堂、3階の一部に祈祷室・礼拝堂がある。屋根は赤いスペイン風瓦、外壁をべ一ジュ色に塗り、壁面には深い彫りのあるアーチの窓が連続しているスパニッシュスタイルの建物である。全体的に清楚で調和のとれた教会風で、明るい外観となっている。正面エントランスホールにはゆったりとした階段を配し、階段手すりには大理石を使ったゆるいカーブが見られる。階段の踊り場にはステンドグラスの窓がはめ込まれている。講堂にはパイプオルガンが設置され、半円形に区切られた舞台との調和が見事である。
