第三十三候 「鷹乃学習」(たかすなわちわざをならう) 7/17〜7/21頃
七十二候が、小暑の末候に変わり、鷹のヒナが巣立ちの準備をする頃となる。5〜6月に孵化したヒナは、この頃に飛び方や狩りの方法を覚え、独り立ちに備える。
鷹は飛翔力が優れており、空中を自由自在に飛び回ることができるが、獲物を捕まえる時のスピードは、最高で時速80キロにも達すると言われている。また、「能ある鷹は爪を隠す」、「鳶が鷹を生む」などの諺が言い表すように、知能指数が高いことでも知られている。鷹は、「鷹狩り」に用いられるなど、猛禽類の中では昔から人に身近な存在である。鷹を巧みに扱い、狩りを行う「鷹狩り」は、紀元前およそ一千年前から、中国やインドで行われていたという。そして鷹を操る「鷹匠」は、『古事記』にも登場するほどの長い歴史を持っており、中世の武家社会では、武士の戦時訓練として「鷹狩り」が盛んに行われた。
藤井聡太君の勝負をAbemaTVの生中継で観た。AIの形勢判断が99%対1%、恐らく詰めを読み切っていたのに、戦後インタビューで「最後までわからなかった」というような相手に対するリスペクトの気持ちを感じさせる発言ができる17歳の高校生に学ぶことが多い。
この国の政治家たちや米国、中国、韓国、ロシアなどの指導者たちにこの謙虚な姿勢があれば、行き詰っている国際社会の様子は違ってくるのになどと思ったりした・・・

羽ばたきの練習

駿府城公園の徳川家康像