先週、ふるさとガイド旭のメンバーで豊明へ研修に出かけた。ナガバノイシモチソウの自生地で花を見た。
ナガバノイシモチソウ(長葉石持草)は、学名を Drosera indica という。被子植物のモウセンゴケ科に属する。食虫植物の一種で、葉の腺毛から粘液を分泌し捕虫する。名前は、立ち上がる草姿がイシモチソウ(石持草)に似ており葉が長く伸びることからつけられた。
アフリカ大陸東部からインド、東南アジア、オーストラリアにかけて分布し、日本では茨城県、栃木県、千葉県、静岡県、愛知県、宮崎県に分布する。
桃色の花弁をつけるアカバナナガバノイシモチソウは、日本では現在愛知県(主に豊明市)にしか自生しておらず、1968年に同県指定の天然記念物にも指定された。その他の自生地はほとんどがシロバナナガバノイシモチソウで、千葉県山武市と東金市にまたがる成東・東金食虫植物群落や愛知県武豊町にある壱町田湿地などが代表的な自生地である。
2013年、赤花のものは白花のものとは遺伝的に異なる日本固有の別種であることが確認され、自生地である愛知県豊明市にちなんで Drosera toyoakensis M.Watanabe という学名が与えられた。