火曜日に柔道部の生徒を連れて露橋スポーツセンターに市内県立高校の合同練習会に行った。その後、名城公園にある名古屋スポーツ会館に行き、武道場を生徒の練習に使用できるか確認を行った。利用できることがわかり回数券を購入して、何とか耐震工事中の練習のめどはたった。
自転車で堀川沿いに南下し、堀端町から天守閣が一番美しく見える場所に出た。名古屋城の堀端に紅い百日紅(さるすべり)の花が咲いていた。百日紅を見ると夏だなと実感する。
百日紅は、みそはぎ科の落葉高木である。花の色は白、紅、紫といろいろ種類がある。樹は高さ3〜7m。ところどころに瘤があり、樹皮が薄ペラッで乾燥して剥げ落ち、幹が滑らかになる。花をよく見ると、丸い蕾の先半分がゆで卵を山型に切ったように裂けて花弁が出てくる。花弁は絹地をフリル状にしたような感じで、散り時の花吹雪も綺麗である。
中国の伝説では、恋人と百日後に逢うことを約束した乙女が、約束の百日目の直前に他界、その死んだ日の後に咲いたという伝承がある花である。
日本では元禄時代の園芸書「花譜」に、「紅花が百日間咲く」と説明があったので、”百日紅(ひゃくじつこう)”と表記された。また、木の肌が滑らかなので、猿も滑るということから、「猿滑(さるすべり)」と名がついた。木の肌を掻くとくすぐったそうなので「クスグリノキ」という別名もある.
「散れば咲き 散れば咲きして 百日紅」 加賀千代女
「炎天の 地上花あり 百日紅」 高浜虚子
