現在、名古屋市博物館で「寺西二郎の見た昭和−表現と記録−」という写真展が開催されている。寺西二郎氏は、昭和4年名古屋市西区に生まれ、名古屋市の職員を永年勤めた。昭和40年より広報課に属し、広報映画の制作や“広報なごや”の編集に携わり、昭和60年退職後は、フリーの写真家として活動している。
「写真家 寺西二郎の見た昭和」展は、寺西さんから名古屋市博物館に寄贈された写真資料の内、昭和30年代から40年代に名古屋とその周辺を街頭スナップした写真600点余りで再構成し、戦後昭和時代の一時期を紹介する写真展となっている。撮影者寺西二郎氏は、「見続けること」「撮り続けること」に徹した写真家という評価がされている。
展示作品の中に、港区の稲永や一州町、名古屋港のものがある。私は、3才の頃から高校を卒業するまで稲永新田に住んでいたので本当に懐かしく当時のことを思い出した。写っているのは私の遊び場だった場所ばかりである。

展覧会カタログ写真集 (800円 安い!)

昭和35年 名城北堀端

昭和38年 港区稲永 この年私は中学1年。煙をもうもうと吐いているのは、一州町の中部電力火力発電所である。
同時開催で「Mr.ペリ−の写した名古屋(1949〜50)」の展示も行われている。駐留米軍通信学校講師だったウィリアム・S・ペリ−が昭和24〜25年の名古屋を写した写真である。

市役所と県庁の前は、何もない広場になっている。