寒い日が続いているが、土曜日、今年3回目の林道へ行ってきた。
ここのところひどい運動不足なのでリス探しよりもまず歩くことを優先させているが、この日はハイキングの人から狩猟のクルマまで入り込み、鈴をつけた猟犬も走り回っていて、リス探しは早々にあきらめた。
しかし、狩猟期になるとみごとにイノシシが隠れてしまうものだ。林道脇につもった落ち葉の山はいつもイノシシに引っくり返されているのに、この痕跡がほとんどない。
深い森の中でヤマイモなどを食べているのだろうか。
そんで、トットコ林道を歩いていたら、道路脇に写真の実が落ちているのを発見。キカラスウリのように思えるけど、檜のてっぺんなど高いところでみるのでこれまで一度も手に取ったことがない。
匂いを嗅いでみると熟した柿のようなあまい香りがする。タネも柿そっくりで、柿のを一回り小さくしたぐらい。中身は黄色にみえるが、皮に近いところはメロンのような黄緑色の果肉がある。うまそうだ。
状況から推測すると、こいつはカラスが運んでいる途中に何かの理由で落としたものだろう。開口部は鋭角にキザギサとしていて、あきらかに大きな鳥がついばんだ跡と分かる。こんなことをやるのはカラスしかない。
はじめ、私の知らない果物をハイキングの人が落とし、それをカラスが食べたのだろうかとも思ったが、市販の果物なら蔓を引きちぎった跡はおかしい。どこかの農家でつくっているのだろうか、なんて考えてもみた。
カラスウリならもう時期が終わり、実は落ちて腐っているはずだ、という思いがあったからだ。
で、家へ帰りネットで確認したら、なんのことはない、最初の想像どおり、キカラスウリだった。
大きさは大きな柿ぐらいあるし、甘そうだし、これならテンやハクビシン、ひょっとしてリスまで食べているかもしれないと思った。
今度、ちゃんとしたやつを取って食べてみよう。

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