今日、カミサンの用事で小田原市役所合同庁舎まで運転手をした。
そして、クルマを駐車場へ入れ、待っていると、目の前のビルに不思議なコブのような出っ張りがあるのに気付いた。
写真のビルは小田原警察所である。
クルマは最初出っ張りの正面に位置していたから、それほど目立たなかったが、場所をずらしてみると側面にも同じものがあり、かなり奥行きのある大きなものであるのが分かった。
これが何のための部屋か不思議で、デザイナーの遊びなのかとも考えたが、不自然で美しくもない。それからヒマにまかせてあれこれ想像をめぐらしたのだが、ふと考え付いたのが「取り調べ室」。
しかし、横に3列並ぶ小さな窓のようなものは、よく見ると上2列がやはりガラス窓で、一段離れた一番下は格子状の換気窓みたいだった。
もしこの窓の縦1列の部屋があるとすれば幅2メートルもない狭いものだけど、縦2列以上の小さな窓と、それと対応するように足元にきっちり換気窓のある取調室というのもおかしい。
そして換気窓がひょっとしてトイレのものではないかとひらめいた。
ならば、これは一時犯罪者を留め置く「留置場」、いわゆるトラ箱ではないか。
窓はやっと人間が抜けられるぐらいなサイズだけど、たとえ窓を割ってもここから飛び下りることはできない。そんな、人をとじこめ逃がさない造りにみえてくる。
しかしな〜、同じフロアの中にだって造れるわけだし、犯罪者はワクの外が当然ということか。
たしかにビルにとってもやっかいもののようなコブである。
そこへカミサンが出て来て、私の空想は終ったのだ。

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