久々の撮影でドジったね。でも次は上手く撮れそうな気がする。
これまでイノシシの仕業とばかりと思っていたけど、アナグマのものと見分けなければいけないね。
今日は昨日の大荒れから一転真っ青な空となった。
新緑の山々が陽光に映え、おいでおいでするので、海へ出ようかと考えていたのについ林道の方へ足が向いてしまった。
少し考えをまとめたいこともあるので、ノート持参で林道へ行けばまあ少しは仕事になるかと思ったのだ。
でもあまりに気分がいいし、結局かなりの距離をのんびりと歩き、遊んでばかりだった。
で、である。水たまりにオタマジャクシを見つけ、しゃかみこんで撮影していたときのこと。
少し前からガサゴソ音がするのには気付いていたが、鳥の仕業だろうと気にもとめないでいた。山側は壁のような斜面だし、谷側も急斜面で、しかも林道は開けて見通しがよく隠れる場所が少ない。まさか動物がいるなんて考えてもなかったのだ。
ところが音があまりに近くになり、気になって顔をあげると壁の斜面にへばりついているやつを発見。その距離5、6メートル。
はじめ茶色と黒色の部分だけが見え、全体の形が把握できなかった。落ち葉などがうまく迷彩色になっているのである。
でも黒と茶色があるのは夏毛のテンの特色だから、まずテンで間違いないだろう。
しかし、カメラにセットしてあるレンズは55ミリ。もっと早く気付いていれば交換もできたろうが、もう手遅れだ。そのまま55ミリを向けてみたけど、尻尾もとらえられないまま逃げられてしまった。
このテン、カエルやサワガニでも探しにきたのだろうか。それともオタマジャクシを食べる?
テンに出合った後の、ヤマウドやワラビを採取してクルマ近くまで戻っきたときである。
林道脇に一匹のイヌを発見。と思ったが、シルエットと動きからすぐ違うことに気付いた。アナグマかタヌキである。
とりあえず証拠を残すことが先なので双眼鏡よりカメラを選択する。しかしレンズを向けたが相手は30メートル以上先でまだ誰か分からない。
でも、落ち葉の中に頭を突っ込み、何かを探しているから、ミミズを食べるアナグマに違いないと思った。
しかし、これではやはり遠過ぎる。
アナグマは視力が弱いと聞いている。そこで思いきって抜き足差し足で7、8メートルまで近づてみたがまだ大丈夫。でも2、3枚シャッターを切ったら、さすがに気付いて、慌ててブッシュへ逃げ込んだ。
ちょっと近づき過ぎてしまったようである。
写真はダメだったが、久々に出合って、うれしかったねー。

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