クロサギに場所を奪われ、うらやましそうに覗き込むコサギ
それほど仲が悪いわけではなさそうだ。
クロサギの足はコサギよりだいぶ短く、波が寄せるたび、片足をあげて逃げていた
ユリカモメとコサギ。冬場はセグロカモメよりユリカモメが目立つ。
ここのところ、港の前のどぶ川に見慣れぬ黒い鳥がいる。
はじめ、ウミウかとも思ったのだが、一羽でいるし色がウより薄いグレーである。
しっかり観察したら、これまで一度も見たことがない鳥のように思えてきた。で、写真に撮ってあとで図鑑で調べたらどうやらクロサギらしい。
クロサギの解説を読むと、北限が神奈川県の三浦半島城ヶ島から房総半島先端部である。ということは湯河原もほぼ北限域であるだろう。
クロサギはまた内陸部より海辺の磯などを好み、魚やカニなどを食べているようである。
港の前の小川は生活排水や干物屋などの流れ込みもあるが、水は案外澄んでいて、河口部分にはメジナなどの小魚がたくさん集まる場所でもある。
ここにはカモメ類が上の干物屋から流れ出る魚のアラ(?)などを待ち受けたり、ウが小魚を追ったりするが、ときどきシラサギがいて、小魚を捕獲している。
この日もクロサギとほぼ同サイズのシラサギが一羽いて、クロサギに縄張りを追われていた。
私はシラサギもよく知らなくて、今回初めて一緒に図鑑で調べたらこいつがコサギなのが分かった。
シラサギにはダイサギ、チュウサギ、コサギがあるようで、スタイルはみな一緒だが、大きさと足の色などが違っていた。

1