キジバトの羽根が5m四方にパラパラと落ちていた。
以前撮影したハトよりわすかに小さい猛禽、ツミの幼鳥。
先日、森の斜面でひと休みしているとき、近くに鳥の羽根を一枚見つけた。
たった一枚だし、きれいでもないし、これまでならたぶん拾わなかっただろう。だが、落ちている羽根が動物の食痕か猛禽の食痕かというテーマができ、なぜ一枚だけという疑問もわいた。
そして、周囲をくまなく探してみると、落ち葉にまぎれて一枚、また一枚と飛び飛びに出てきた。それを5m四方ぐらいから集めたのがこの写真のもの。
これらはあきらかに一羽の鳥を食べた量の食痕である。しかしなぜバラバラと飛散していたのか。
と、考えたときひらめいたのが、樹上で食べたってことだった。
そう思って見上げたが、場所は特定できない。
そして、樹上で鳥を食べるのは、まず猛禽に間違いないと思ったのだ。ひょっとして夜フクロウが食べたってことがあるかも。
少し前の項、テン糞の羽軸のとき書き落としたが、フクロウの巣の中に鳥の羽が落ちていることが多く、これも一本一本バラバラに抜け、羽軸も損傷していないのである。
まだまだ事例をたくさん見ないと駄目だが、ともあれ、今回は樹上で鳥を食べる新知見があったのが収穫。
またこの鳥はどうやらキジバトのようで、これを運んで食べられる鳥はカラスよりは少し小さいハイタカ以上の大きさの猛禽ということになる。
下の写真は、以前撮影したもっとも小型、ハトよりわずかに小さい猛禽、ツミの幼鳥である。胸のハートマークが幼鳥の印だそうだ。
先日、薮コギをして標高700mほどの小さな山の山頂へ出て休憩していたら、このツミのオカアサンかオトウサンと思える、羽根がグレー、腹が白の猛禽が飛んできて、目の前でUターンして帰って行った。
そろそろ子育ての頃だし、周辺に営巣しているのが想像された。
白銀林道周辺には小さい方からツミ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、クマタカとイヌワシをのぞいた森の猛禽がほぼそろっているのである。

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